- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480028389
感想・レビュー・書評
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私がこの本を吉祥寺の古本屋で見つけたとき、友達に引かれるほど喜んだのは、前々から平野威馬雄さんを幽霊本や、横尾忠則のUFO本で知っていて、自伝だと思っていたこの本を読みたいと思ってずっと探していたからだった。1900年生まれでハーフ、英・独・仏文学者であり幽霊やUFOにも興味津々なこの人をタダモノではないと思っていたし、世代的にトライセラトップスを通ってきた私には興味が抑えられない人だった。(平野レミさんのお父さんなんですね、この方は。)
読んでみると、自伝ではなくて薬物中毒レポート。重い内容ではあるが、私はまったく感心してしまった。かっこもつけないし、いいも悪いもないっていうか、世の中的に「悪い」ことだらけのことを、きっちり書ききる姿勢が、すばらしい。世の中的に「悪い」ことを反省した人が書く文章というのは、世の中の価値観を内面化して、うそ臭かったり説教くさい文章になってしまいそうだが、そんな文章ではない。
薬物中毒からぬけだした人
それって別に、だからその人がすごいとか、偉いとかそういうことではなく、総合としてその人が面白いかどうかっていうことが大事なのであって、そう考えると、薬物中毒を経験して、文学研究者でUFOも研究するこの人はすごく面白い、魅力的な人だと思うのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2010年11月8日(月)、読了。
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予想していたよりも激しい内容だった。こんな人生ってあるのかよ。見たくなかった。