立腹帖―内田百けん集成〈2〉 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 174
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480037626

作品紹介・あらすじ

危ない訓示に始まる珍妙な一日を描く「時は変改す」など、鉄道にまつわる楽しい随筆を集める。

感想・レビュー・書評

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  • これぞ、内田百閒という感じ。つくづく名文。新幹線についても書かれていた。長生き。

  • 理由あって久々に再読。いやー、おもろいよね、百閒先生。阿房列車取りこぼし文集だけど、それでもおもろい。

  • 汽車の話が多かった。

  • ユーモアの中の悲哀。

  • 「阿房列車」につぐ鉄道もののエッセイ。そうと思って読み始めなかったので、おやおやという感じだが、百閒先生はやっぱりいい。

    日本には少し前までは、こんな老人が、たくさんいたのかな。身近にいたら、付き合いにくかもしれんが、おつきあいしたい。

    この本の中では「時は改変す」が一番いい。

  •  黒澤明の映画は、白黒時代がよかった。七人の侍、用心棒、天国と地獄、赤ひげ、みんなよかった。カラーになってから、乱、夢、どうもいまいち。
     まあだだよ、は、そんなことで、まだ見ていないが、今回この本を読んで初めて、まあだだよ、が、内田百閒のことを描いた映画であると、確実に認識した。こんど見てみようと思う。
     さて、本の事。内田百閒の本は、ホントにおもしろい。内田百閒に出会えたのは、阿川弘之の本を読んだからだが、阿川弘之の本は、高校時代、軍艦長門の生涯、を読んだのがはじめだ。
     さてさて、立腹帖の事。内田百閒集成シリーズを、書庫に入れず、書架に並べている、いわき市立図書館に敬意を表する。
     本の事は何も書いていないけど、まあ、読んでみてください。

  • これも内田百閒調のって、内田百閒が書いてるから当たり前なんだけど、
    おしりがズムズムしてきてしまいます。
    私は、スピードが支配している時代にやはり生きているんだなと思う。
    この、百閒先生のリズムはぜひとも体得したいと思ってしまう。

    けど、今少し体調が悪い気がしていて、
    そんなときにこれを読むと馴染むなぁ笑。
    ゆっくり、良い時間を過ごせました。

  •  しょうもない爺さんである。怒ってばかりいる。ネコがいなくなったと言って何ヶ月も泣いてばかりいる。鉄道が好きなのはわかるが、任された名誉職をおっぽり出して電車に飛び乗ったりする。最高である。
     読んでいると、決してもう乗ることができない食堂車に乗りたくなる。どこまででも共感したくなる若々しい感性と、絶対に自分が関わることができない時代が真っ向からぶつかり合っている。自分の生まれてきた時代を恨むべきだろうか。こんなすばらしい文章を書けるこの人を羨むべきであろう。

  • 題名からして、腹が立った時の事を書き連ねたものかと思いきや、
    鉄道関連の随筆集でした。
    各文の冒頭に著作年を記しておいてくれれば、
    その当時の風景などあれこれ想像できて良いのにな。

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