バートン版千夜一夜物語10 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (641ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480038500

感想・レビュー・書評

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  • 千夜一夜物語10

    -マスルールとザイン・アル・マワシフ
    -アリ・ヌル・アル・ディンと帯作りのミリアム姫
    -上エジプトの男とフランク人の妻
    -落ちぶれたバグダッドの男と奴隷女
    -インドのジャリアッド王と宰相シマスージュリアッド王の世継ぎウィルド・ハン王とその妻妾と大臣の後日談
    --二十日鼠と猫
    --托鉢僧とバターの甕
    --魚と蟹
    --鴉と大蛇
    --野生の驢馬と豺
    --非道な王と巡礼の王子
    --鴉と鷹
    --蛇使いとその女房
    --蜘蛛と風
    --ふたりの王
    --盲とちんば
    --愚かな漁師
    --少年と泥棒
    --亭主と女房
    --商人と盗人
    --豺と狼
    --羊飼いと泥棒
    --鷓鴣と亀

  • おおむね異教の女が回教徒の男に惚れられて改宗する話。あと王さまに蘊蓄きかせる話。あまり面白くなかった。

  • 読書日:2016年2月14日-24日

    マスルールとザイン・アル・マワシフの話は納得が行きません。
    悪いのは不倫した幼妻とその相手なのに、何故この幼妻の旦那がこの二人の欲で殺されないといけないのか。
    不憫でなりません。

    アリ・ヌル・アル・ディンと帯作りのミリアム姫の話は彼女に最後まで好感が持てませんでした。
    商人達の間で罵詈雑言を浴びせ、今まで登場した女性の中で最たる悪女だと感じました。
    あそこまで人を罵り、我儘放題。
    丸で自分は一国の王女若しくは女王となる存在の人間みたいと思っていたら本当に王女だったと知った時は驚きよりも納得が強かったです。
    容姿以上に剛毅で馬に乗り剣を振り回し、アリ・ヌル・アル・ディンと一緒に居たいが為に2人の弟王子をも殺しと
    読んでいてフランス国王一家が哀れでなりません。

    インドのジャリアッド王と宰相シマスの話では父王はあれ程国民に愛されていたのに、
    息子の王子途中か父王とは正反対の政治を行う様になり、最後まで気が気ではありませんでした。
    12歳までは聡明だったのに、17歳で戴冠してから愛妾に誑かされて快楽にふける様になって、
    このまま話は終わるのかと半ば諦めの気持ちで読んでいたのですが、最後にきちんと更生されて良かったです。

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著者プロフィール

大場正史
一九一四(大正三)年、佐賀県生まれ。本邦初の『バートン版千夜一夜物語』の完訳を遂げたほか、外国文学、性風俗をめぐる多数の著書・訳書を遺した。一九六九年没。ほかの訳書にサド『ソドムの百二十日』、ヴァーツヤーヤナ『カーマ・スートラ』など。

「2022年 『戦争か平和か 国務長官回想録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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