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- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480057662
感想・レビュー・書評
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オウムに始まり、戦前・戦後・戦後後と語っていき、思想の流れを読み解く本書。決して簡単ではなく、中盤の「経験可能領域」あたりで訳がわからなくなりました。
ですが、思考方法として、この本から学ぶことは沢山あります。
ウルトラマンやエヴァンゲリオンまで持ち出して現代思想を読み解いていこうとする試みは、とても面白いと思います。
大正天皇に世俗性をおく考え方というのは賛否両論あると思いますが、思考方法としてはありなのだと思います。とても興味深い。
「二十世紀は、とりわけその後半は、冷戦の時代でした。冷戦というのは、仮想的なままに終わった第三次世界大戦です。この対戦に関して重要なことは、これは、最後まで基本的には仮想的なままだったということ、つまり大規模な武力衝突を伴わずに終わってしまったということです」(p235)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「戦後思想」を主題とした3回分の講演会の内容を加筆修正したもの。
内容は戦後思想がチャート式のようにまとまっているわけではなく、雑多な感じ。