官僚は失敗に気づかない (ちくま新書 379)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480059796

作品紹介・あらすじ

「閣僚を送らず内閣を動かし、議席を占めずに国会を動かし、一貫して、国家経営の機軸を担ってきた最強の政治集団」と言われた高級官僚は、「失われた一〇年」の責任をとらず、何とか自分たちが生き延びようと国家経済の再生を議論している。これは、創業者の身内グループが特別枠で入社し、あげくに経営に失敗してもなんの反省もなしに自らの地位保全のために再建策を議論しているようなものなのだ。本書は英米で実行されている「官僚の政治任命」を例にキャリア官僚制の根本的な改革を具体的に提案する。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    「閣僚を送らず内閣を動かし、議席を占めずに国会を動かし、一貫して、国家経営の機軸を担ってきた最強の政治集団」と言われた高級官僚は、「失われた一〇年」の責任をとらず、何とか自分たちが生き延びようと国家経済の再生を議論している。
    これは、創業者の身内グループが特別枠で入社し、あげくに経営に失敗してもなんの反省もなしに自らの地位保全のために再建策を議論しているようなものなのだ。
    本書は英米で実行されている「官僚の政治任命」を例にキャリア官僚制の根本的な改革を具体的に提案する。

    [ 目次 ]
    第1章 何故、日本は変われないのか(ゴールデン・リセッション日本;失われた一〇年から日本病、停滞の原因を探る ほか)
    第2章 危機に直面した諸国はどう対応したか(米国:税制改革から国の再生へ;英国:鉄の女、英国病から国を立て直す ほか)
    第3章 政治主導政治への転換が国を救う(学ばれなかった太平洋戦争敗戦の教訓;世界に異質な日本官僚システム、政治を従属させる ほか)
    第4章 経済再生への構造改革(日本経済再生のための構造改革;社会主義型税制から経済活性化の税制へ ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 2002年刊。著者は元大阪税関職員。増税をこき下ろす(45p)返す刀で、減税をバラマキと批判(47p)等(時期の違いをいうならば政策の違いを正当化する主張が要)支離滅裂。米国IT革命のバブルの側面を見誤る等、途中から??を通り越して……。実のところ、官高民低のありよう、硬直化したキャリアシステムや公務員の身分保障への批判が本書の主題のよう。一方、いわゆる新自由主義的経済政策も支持するよう。が、これに説得力を持たせるための分析が……。さらに主張の連関性が希薄・不分明。精々「大きい政府」批判で括れるくらい。
    ただし、税関業務に関する批判、自由化と脱お役所体質を実現した韓国の現状とその長所については一読の価値はある。

  • 官僚が失敗を認めるわけがない。官僚が失敗を認めたら人生終わるから。失敗を失敗と見せかけないような策略は彼らは相当に凄い。ある意味、見習いたい。
    戦争だって、官僚なんかと軍部のいざこざで負けたともいえる。
    日本にもサッチャー、レーガンのような強いリーダーシップが必要だろう。政治主導にはならない。いつまでも官僚主導。その方が政治家も楽だから。

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