- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480061133
感想・レビュー・書評
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カールシュミットとは?どのような人であるのか?
憲法学者、ナチスと、その後の大学、両国家より公職追放。
ドイツの政治4つの特徴
1中長期的に持続する政治的指導力が常に存在していた
2その理由として世論が育まれている
3異質なものに対する寛容を皆で総合を持って良しとする
4市民には政治施行を行えることが求められ市民を支援する仕組み
つくられた世論(マスコミから
マスコミ→ウソ報道。自分に都合の良くなる様に回答する。陥れられる。
不祥事などで初期的対応に誠実さが求められる。
媒体の変遷。印刷→電子。
マスコミの無資格性。
マスコミと世論。権力に抵抗するはずが、権力に転化する。
第4の権力(=マスコミ)。社会の側に存在する。
マスコミの世論→全体意志と錯覚し、その結果→決断主義、独裁(週刊誌、ワイドショー文化)、制度vs(抵抗勢力として)職能集団。
インターネットの時代となり、「他者」との接点は変わる。
人権、民主主義、国家を改めて考える必要があるのかも。
カールシュミット、民主主義の定義。?
ヴァイマール憲法→(全権委任法)→ナチス独裁
ナチス時代―国民主は亜流と
連合軍からは―ナチスの指導者詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2000年代前半の日本の置かれた政治状況をドイツの法学者、カール・シュミッツの思想との比較において論じた本。
『決断主義」「独裁」・・といったキーワードの必然性と危険性。 -
[ 内容 ]
近年の政・財・官界にわたる腐敗や規律の緩みは、「制度疲労」の極致に達している。
かつて、このような社会状況は、たとえばヴァイマール期ドイツでも見られた。
そこでは「改革」が叫ばれながらも、漠然とした危機感が漂うなかで「決断主義」や「排除の論理」が横行し、居丈高な「世論」が山積する問題を単純化した結果、ヒトラーによる独裁を招くことになった。
外交官としてのドイツ体験をもとに、日本政治再生の糸口をさぐる。
[ 目次 ]
第1章 政治危機の深層
第2章 「決断主義」とは何か
第3章 独裁はなぜ生まれるのか
第4章 世論はどこにあるか
第5章 「抵抗勢力」の虚像と実像
第6章 「他者」との共存をめざして
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
ヴァイマール共和国時代のドイツ、特にカール・シュミットの思考と、現在の政治とのリンクを求め、今後の示唆を示した1冊。原田武夫の初期作。決断主義や独裁、世論など多岐にわたる記述があり、少々難解だが非常に興味深い本である。もう一度読み直してみたい!
また、リップマンやC.シュミットなどを読むとさらなる理解が得られるだろう。にしても、やはりドイツは日本にとってキーとなる国なんじゃないか? -
ドイツかぶれによる盲目的賛美本。タイトルに期待したのにね。