やめたくてもやめられない脳: 依存症の行動と心理 (ちくま新書 431)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480061317

作品紹介・あらすじ

麻薬、酒、煙草ばかりでなく、賭け事、ゲーム、果ては買物、携帯電話なんてものにまで、ハマってしまう人がいる。それは、なぜか?脳のどこかに、人をモノや行動に溺れさせる秘密が隠されているのだろうか?我々の脳は、進化の過程で生存に有利な様々な働きを獲得してきた。「やめたくてもやめられない」のも、その一つのようだ。それはどんな仕組みによるもので、どのような行動形態をつくってきたのか。本書では、依存を生みだす脳内メカニズムを生物進化の文脈でとらえ、人の肉体と精神の不思議を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 信州大学の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA6346990X

  • 「やめられない」とは依存症特に薬物についての話だが、テーマや展開が断片的でまとまりがない。
    今ではもっと良い本がある。
    タイトルも本の内容と合致せず期待したテーマと微妙に違った。

  • 依存の解明と思い、読んでみたがどちらかといえば
    薬物依存の話がおもだった内容だった。
    アルコール依存、ギャンブル依存などの環境からくる
    依存を知りたかったが今ひとつ思惑がはずれた。
    結果的には薬物であろうが、アルコールであろうが
    基本は同じかもしれないが。
    最終的にはまわりに迷惑をかけることは必須である。
    心理学的アプローチからの依存とはどんなものか、また、
    個人的な資質はなどの内容を期待していた。

  • この本では「ハマってしまうもの」の中でも,特に薬物依存に関して,生物学的+(ちょっと)心理学的に解説してる。依存か乱用か中毒かとか,「ハマっていく」過程についても,薬物に対する期待,学習,記憶など様々な角度で論じているところは,わかりやすい。やめたくてもやめられないのは脳かどうかみたいな話よりも,人間はいかにしてはまってしまうかをまとめている。

  • 日本の心理学(を謳った)書にありがちな、
    根拠のない著者の主観ではなく
    実験や脳の構造に基づいた話の展開をしてくれている。
    ただ、タイトルとは異なり薬物に偏っていたり、
    解決法の提示はないのでマイナス一点とした。

  • [ 内容 ]
    麻薬、酒、煙草ばかりでなく、賭け事、ゲーム、果ては買物、携帯電話なんてものにまで、ハマってしまう人がいる。
    それは、なぜか?
    脳のどこかに、人をモノや行動に溺れさせる秘密が隠されているのだろうか?
    我々の脳は、進化の過程で生存に有利な様々な働きを獲得してきた。
    「やめたくてもやめられない」のも、その一つのようだ。
    それはどんな仕組みによるもので、どのような行動形態をつくってきたのか。
    本書では、依存を生みだす脳内メカニズムを生物進化の文脈でとらえ、人の肉体と精神の不思議を解き明かす。

    [ 目次 ]
    第1章 やめたくてもやめられない
    第2章 イオンの海のなかで―神経の仕組み
    第3章 「欲しくなる」脳
    第4章 心のデフレスパイラル―強化学習
    第5章 メンタルフレームワーク―記憶と認知
    第6章 心の進化が生んだもの
    第7章 人間を見る目

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    [ 参考となる書評 ]

  • 麻薬とかはたしかに問題だが、タバコやギャンブルをやめられないのは、もはや個人の問題。脳科学の世界では解明できるのか?
    神経系はどんどん変わってしまうのだ。もちろん、その変わる力こそが、どんな絶望的な状態に陥っても必ずそこあkら脱出できると信じることのできる根拠でもある。
    心の不健康ブームを支えているのは、自分もいい加減みじめだが、ここまでは酷くはない、という安心感である。

  • 依存を生みだす脳内メカニズムを生物進化の文脈でとらえ、人の肉体と精神の不思議を解き明かす

  • 最初は読んだ。
    宇多田さんのAddicted to youが引用されててすぐに聴きました。
    これから脳関係と障害に関する論文・新書
    収支区までに買い溜めします。
    そして欲が湧いたときに読みます。

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著者プロフィール

LSIM安全科学研究所テクニカルアドバイザー,マーケティング共創協会研究主幹,東京都医学総合研究所客員研究員

「2023年 『心理学スタディメイト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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