やめたくてもやめられない脳: 依存症の行動と心理 (ちくま新書 431)
- 筑摩書房 (2003年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480061317
作品紹介・あらすじ
麻薬、酒、煙草ばかりでなく、賭け事、ゲーム、果ては買物、携帯電話なんてものにまで、ハマってしまう人がいる。それは、なぜか?脳のどこかに、人をモノや行動に溺れさせる秘密が隠されているのだろうか?我々の脳は、進化の過程で生存に有利な様々な働きを獲得してきた。「やめたくてもやめられない」のも、その一つのようだ。それはどんな仕組みによるもので、どのような行動形態をつくってきたのか。本書では、依存を生みだす脳内メカニズムを生物進化の文脈でとらえ、人の肉体と精神の不思議を解き明かす。
感想・レビュー・書評
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「やめられない」とは依存症特に薬物についての話だが、テーマや展開が断片的でまとまりがない。
今ではもっと良い本がある。
タイトルも本の内容と合致せず期待したテーマと微妙に違った。 -
依存の解明と思い、読んでみたがどちらかといえば
薬物依存の話がおもだった内容だった。
アルコール依存、ギャンブル依存などの環境からくる
依存を知りたかったが今ひとつ思惑がはずれた。
結果的には薬物であろうが、アルコールであろうが
基本は同じかもしれないが。
最終的にはまわりに迷惑をかけることは必須である。
心理学的アプローチからの依存とはどんなものか、また、
個人的な資質はなどの内容を期待していた。 -
この本では「ハマってしまうもの」の中でも,特に薬物依存に関して,生物学的+(ちょっと)心理学的に解説してる。依存か乱用か中毒かとか,「ハマっていく」過程についても,薬物に対する期待,学習,記憶など様々な角度で論じているところは,わかりやすい。やめたくてもやめられないのは脳かどうかみたいな話よりも,人間はいかにしてはまってしまうかをまとめている。
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日本の心理学(を謳った)書にありがちな、
根拠のない著者の主観ではなく
実験や脳の構造に基づいた話の展開をしてくれている。
ただ、タイトルとは異なり薬物に偏っていたり、
解決法の提示はないのでマイナス一点とした。 -
[ 内容 ]
麻薬、酒、煙草ばかりでなく、賭け事、ゲーム、果ては買物、携帯電話なんてものにまで、ハマってしまう人がいる。
それは、なぜか?
脳のどこかに、人をモノや行動に溺れさせる秘密が隠されているのだろうか?
我々の脳は、進化の過程で生存に有利な様々な働きを獲得してきた。
「やめたくてもやめられない」のも、その一つのようだ。
それはどんな仕組みによるもので、どのような行動形態をつくってきたのか。
本書では、依存を生みだす脳内メカニズムを生物進化の文脈でとらえ、人の肉体と精神の不思議を解き明かす。
[ 目次 ]
第1章 やめたくてもやめられない
第2章 イオンの海のなかで―神経の仕組み
第3章 「欲しくなる」脳
第4章 心のデフレスパイラル―強化学習
第5章 メンタルフレームワーク―記憶と認知
第6章 心の進化が生んだもの
第7章 人間を見る目
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
麻薬とかはたしかに問題だが、タバコやギャンブルをやめられないのは、もはや個人の問題。脳科学の世界では解明できるのか?
神経系はどんどん変わってしまうのだ。もちろん、その変わる力こそが、どんな絶望的な状態に陥っても必ずそこあkら脱出できると信じることのできる根拠でもある。
心の不健康ブームを支えているのは、自分もいい加減みじめだが、ここまでは酷くはない、という安心感である。 -
依存を生みだす脳内メカニズムを生物進化の文脈でとらえ、人の肉体と精神の不思議を解き明かす
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最初は読んだ。
宇多田さんのAddicted to youが引用されててすぐに聴きました。
これから脳関係と障害に関する論文・新書
収支区までに買い溜めします。
そして欲が湧いたときに読みます。