- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480064257
感想・レビュー・書評
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キャリアデザイン、ライフデザイン考えるのに役立つ対談。
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自分のロールモデルとは?自分の座右の書とは?自分に何ができるのか?と考えるのではなく、自分はどんな人になりたいのかを考えると頭がまとまる気がすることを気づけた。何度も読み返したい一冊。
【備忘録】
斎藤孝氏の文章より
日本人のうずうず感 P80
モチベーションは「あこがれ」と「習熟」が二本柱 P85
本が蒸留酒みたいなものなんですね。
オリジナリティ以上に「定着」に重きを置いた場合は、「あの人まだやっている」
自分がいいと思う概念や方法が、人々の習慣になるということが目標
日本の教育のことが本当に毎日心配で仕方がない。
ロールモデル ナポレオン 嘉納治五郎 ゲーテ
座右の書 『いしぶみ』『ある明治人の記録』『ツァラトゥストラ』
三か月、半年でやめたら、その会社に勤めたことさえアイデンティティになりません。三年、五年勤めたら、そこで獲得したものが、もう一人の自分としてのアイデンティティになります。
外から規定される役割と、自分のアイデンティティがずれていました
量をこなすことをおそれなくさせる
この仕事は、もう、職人としてやりましょう。次が辛いとか言わないで
要するに、「なんとか職人」という感じの自己規定をしてみる
「言葉を味方につける」。人に言われてうれしかった言葉は、ちゃんと手帳にメモして残しておく
心で読む読書
僕は自分が熟成する時間、それを大事にしています
日本人は普通拍手をしません
梅田望夫氏の文章より
一つのことを最低何年かはやらないとものにならないというところは確かにあります。ただどうにもこうにもとんでもないところは、早く逃げ出してもいいと僕は思っています。
その会社から得られることをしゃぶりつくすという発想が大事じゃんじゃないかと思います。
(ノーと言われることを)人格を全部否定されたかのように思ってしまう
「五十人にあたれ」
「自分を売る」ということだから数あたらないと
提案と自分の人格は、まったく別のものですよね
トヨタのナンバーワンセールスマンはどんな人かと言えばとにかく人が大好き
仕事の対象への愛情がないとサバイバルできない
ちょっとやって駄目だからジョブホッピングしていくのでは結局何も見つからずに終わる可能性が高い
人との出会いを本当に大事にするということだと思います
座右の書 『森有正エッセー集成』『近代絵画』『金子将棋教室』
自分より年上の人に会わない
そういう「決め事」というのは、人間の有限性に対しての自覚だと思う
流されたら本当に何もできない
「義理」とかそういうものを捨てる
(アメリカは)無意識のうちに、自分が見たいものだけを見ているよさがある
言葉の背景に悪意などまったく存在しないところがなおさら悔しいし、口にした当人たちは何の迷いも葛藤も逘巡もなく言葉を発しているゆえ、こちらの怒りのぶつけどころすらわからなくなってしまいます
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ウェブ時代の伝道師に、伝説のスパルタ的教育伝道師が絡んで、憂国の士、しかし決して諦めない激情家のステレオスピーカー的活入れ本が出来上がった感じ。とても刺激になりました
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熱い大人たちがいるじゃないか!
「ブログ」というものが、ここまで発展していたのか!
って気づくきっかけとなりました〈おそっ!^^ -
教育論、身体論を専攻とする大学の教授を務める齋藤孝氏とネットで私塾を開いた梅田望夫氏による対談本。齋藤氏はウェブのネガティブフィードバックを気にするあまり、ネットに関しては積極ではないと断言しており、ウェブを仕事にしている梅田氏とは対照的だ。しかし、両者共にに類似している点は「教育の在り方」に徹底的に拘っているということが挙げられる。齋藤氏はいち教育者として教壇にたち日々教育の在り方について模索しているが、梅田は教育を専門としているわけではない。しかし、ウェブの可能性によって私塾を開き、教育者としての資質を持てるようになったのだ。
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私塾とは何か。齋藤氏の言葉を借りれば、それは「志のある若者が集い、切磋琢磨する場」である。学ぼうとして人に教えを仰ぐ心の構えが私塾で養成される。ウェブでは、同じ志をもつ者と出会える可能性は非常に高くなる。なぜならば、自分の志をオープン化し、発信することで仲間を集うことができるからだ。これからの時代、本書の冒頭でも齋藤氏が述べられていたが、明治時代にあった私塾のようなものが、インターネット上にでき、そこで交わされる議論や成果が大きな価値を生むことになる。また、自分の志向性と合致する共同体に属することがインターネット上では容易になっているのだ。
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http://d.hatena.ne.jp/bokuno-nou/20080702/1215001340 -
対談集。
「働くこと」や「自らのあり方」などに興味のある人には面白い対談だと思う。
最後の方にちらりと触れられる「『好きな仕事』でないとサバイバルできない」という章はとても印象深い。
ITの進化と経済のグローバル化で、いつでもどこかでビジネスは動いており、かつ、いつでもどこでもやろうと思えば仕事ができる環境が整うことにより(むしろやらざるを得ない状況に追い込まれる)、朝から晩まで情報と仕事に追われることになってしまう。そのため、その対象に惚れ込み、没頭できなければ、競争に耐えられない時代になってきているというくだり。
確かに身近な周囲を見ていても、全くその通り。
「好きなことを仕事にしたい」というような甘い考えではやっていけないということなのだろう。むしろ、「好きなことでなければ続けられない」ということらしい。それだけに、体力的にはもちろん、精神的なタフさも求められる。大変な時代に生まれてしまったものだ。 -
日本社会を閉塞させる大きな原因たる行動倫理・価値観について非常に的確な描写がされている。
また、「私淑」「私塾」をキーワードに学びの可能性を提示してくれる素晴らしい本。 -
わりと好きな梅田望夫と結構嫌いな斉藤孝の対談。斉藤孝も結構好きになった。というのも彼も世に出たくて頑張っていたのに過ぎないのだから。梅田さんの話でいつもささるのは志向性の共同体論。自分が暮らす地域で自分と合う人を探す方が難しい。でもウェブなら志向性の共同体が築ける!なんて夢があるんだ。ブログ書こうと思える。
あと耳が痛いのはまずは質より量だという話と、Noと言われたくない日本人の話。まさにこれは自分のことで、傷つくのを、否定されるのを極度に恐れている(た)んです。そのくせ人に好かれようとちゃんとしないのが矛盾しているところで、自己嫌悪のところでもあるのだけど。とりあえず、自分をexposeしていくしかないね。90%。 -
対談では梅田望夫の魅力は引き出せないのではないかという危惧を見事に裏切ってくれた一冊。齊藤孝とのコラボは意外なほど噛み合っていた。特に第3章は必読です。量をこなすことを恐れない,志向性が一致しなければ競争力を発揮できない,生活全体をデザインする,などなど生きる希望を引き出す言葉が満載です。今の僕にとって梅田さんの著作を読むことがすなわち「生きるために水を飲むような読書」なのでしょう。旧態依然とした司法業界において梅田さんのようなロールを引き受けることができるのか。それがこの先10年くらいの自分の課題となるような気がします。大風呂敷ではありますが(汗