働き方革命: あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書 784)
- 筑摩書房 (2009年5月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480064868
感想・レビュー・書評
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これが日本全体でできたらなあ
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ちょっとずつ実践するぜ。いろんな人に読んで欲しいけど、まずは会社同期におススメします(業績不振なので)
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普通に面白かった。interestingというよりfunnyの意味で。
3時間くらいでパッと読めてしまう上に、業務効率化の具体的な方法が分かりやすく書いてあるので普通に役立つ。 -
実践的で読みやすい。
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夏の読書10冊目。
いろいろなところでバラバラしていたぼくの生き方に必要なパーツをつなげてくれました。ステイトメントをなぜ作成するのか、働くことの意味を広げるとはどういうことなのか‥
やってきたことをつなげてくれた一冊。出会えたことに感謝しています。 -
社会を変える、なんて大きすぎて自分には何もできないのではと感じていた。それでも、自分が理想の生活を実現し、親しい人に、家族に、地域の人にその姿を見せ、身近なとこらから変えていく、それが大切なんだなぁって思った。周囲とは違うことしてみる、変革を起こすってかなりのエネルギーがいることだけれど、何だかワクワクすることだなって。
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プライベートを含めて他者に価値を与えること全てを『働く』と定義する
家族を養う→共同運営
家事も、社会貢献も「働く」と考える
「ワークライフバランス」や「働く」のイメージを変える一冊。
私自身もこういった働き方を目指しているものの
「働く」という言葉を使わない、向かない、意味が違うものと感じていた。
それは「生き方」なんて言葉だったりしたが、それが「働く」おかしくないと感じた。 -
筆者特有の語り口(書き方)で、平易ながらも熱い想いが伝わって来て、一気に読めてしまう。
世の中にかなり閉塞感がある事を国としても認識している事、しかしその打開策は、今までの経済発展の成功しか知らない国からは出てこない現実が、まずは語られる。
なので、我々、これからの社会を担う世代に対し、一人一人が変わり、動いて行く必要があるという事、そのために参考なりそうな方法が語られている。
そう、少しずつでもいいから、変わっていこうと思わせてくれる筆者の語り口が心地いいです。 -
感想:NPO法人フローレンス代表駒崎さんの著書。前々から読みたかったのだが、ブックオフでやっと見つけられた。
物凄い本。読んだ後の頭をガツンとやられた感が物凄い。
学ぶべき点、吸収すべき点が溢れているが、特に重要だった学びを2点。
①自己イメージ=自分の行動を規定
前半部分で出てきたアメリカでの研修の中で。
人はそれぞれ自己イメージがあって、それによって行動を規定される。なぜか。その自己イメージの安定領域から出るのは居心地が悪いから。
高級レストランに合う自己イメージを持っていなければ高級レストランで食事するのは苦になる。
ただし逆説的に、ポジティブに考えると、高級レストランに合う自己イメージを描ければ全く苦にならない。
ということは、自己実現や夢で置き換えて考えるなら、なりたい姿や成し遂げたいことを自己イメージで描ければ、それらは叶えることができるということ。
なぜなら自己イメージによって行動は規定されるのだから。理想の自己イメージが描ければ、自然とその理想に合う行動をするようになり、一歩ずつ理想に近づいていく。
では自己イメージをどのように根付かせるか。それはイメージして、言葉にしてとにかく反復して繰り返す。
その具体的な方法として、本の中で挙げられているのが、毎日メールを自分に送ること。著者は自分の理想の自己イメージが書かれたメールが自動的に自分に送られてくるようにした。これは早速自分でもやってみようと思う。
一言でまとめるなら、理想の自己イメージを描き、反復して自分に植え付けられれば、「イメージ=現実」になるということ。できない理由とか恥ずかしいとかは抜きにして、素直に自分がなりたい姿を描くこと。
②未知との出会い=向こうから訪れるもの。訪れてきたときに受け入れる心の余裕を持つこと(働く=他者に貢献すること)
本の後半部分。著者が「働き方革命」を実践し、仕事だけの毎日から解放された後に感じたこと。
世界は広い。自分が知らないことはいくらでもある。著書いわく、「無数の世界がミルフィーユのようにいくつも折り重なり、関わり合っている」がこの世界。
知らない世界は旅行などで遠くに行くことで出会えるもの。それは確かにそうなんだけれども、わざわざ遠くに行かなくても実は普段の日々の中で気づいていないだけで、自分が知らないことはいくらでもある。
ではなぜ気づけなかったか。それは毎日日々の仕事に追われていたから。存在しているけど、自分では「見えていない世界」があった。そのものたちは気づかれるようにシグナルを出していたのに。
そもそも毎日の仕事に追われるのはなぜか。それは「働く」の定義が誤っているから。「働く=お金をもらえる仕事のみ」という感覚があるが、著者はその既成概念をぶち壊す。
すなわち、「働く=他者への貢献」。お金をもらえる会社での仕事だけでなく、家族や友人、地域を楽にすることも「働く」ことの一部である。そうしたパラダイム転換があって、初めて会社での働き方を見直すようになり、それができれば未知を迎え入れる心の余裕が生まれ、人生が豊かなものになっていくのでは。
このような重要な学びが書かれているが、それらを支えているのが何といっても「読みやすさ」。書き手からしてみれば、本というものは自分の考えを伝えるツールであり、伝えたい何かがあって、本を書いている。でも自分の伝えたいことを文章化して、会ったこともない人に伝えるのは難しい。数値化するなら、伝えたいことが70%伝わればいい方ではないだろうか。でも駒崎さんの本は、読んだ後に自分の脳が受ける刺激の量を考えたら、100%かそれ以上のものが伝わってくる。例えもわかりやすくて秀逸だし、言葉選びのセンスも絶妙。たまにホッとするようなおふざけのくだりがあるから、真面目に書いてる部分が際立つ。
個人的に2013年に読んだ本の中でナンバーワン。
時期:2013/6/17〜22
評価:☆☆☆☆☆ -
家事やプライベートの活動も「働く」と捉え、人生を充実させる生き方を提案する。著者の経験談が豊富に語られているのでイメージしやすいため、大いに参考になる。
確かにこの「働き方」が浸透すれば、日本は変わるだろうと思わせる。それが自分たち一人ひとりの行動にかかっているというのは、とてもわくわくすることだ。
自分も目標とするライフビジョンを描き、その実現に向けて努力していきたい。