- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480065513
感想・レビュー・書評
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リーマンショックやデフレに対する認識が変わった。特にデフレに関しては、大きな認識違いだった。
誰でも入手出来る資料を元に、難解なモデルを使わずに論理展開されているので、ブラックボックスになってしまう部分が無い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一橋大学経済学部教授の著作。
個人的には経済の統計よりも「自分でものを考え行動する」エッセンスを読むために購入。
共感できるようなところが多かったが、特に「これからは生産活動を終えた後の時間の使い方が重要になる」と言う点は日頃から思っていたところ。
ただそれらはあくまでエッセンス。やさしく書いてある統計も良いんだけど。 -
「競争に向き合うこと」の重要性を人間の心理に結び付けて解説しているのは、とても新鮮。
でも、感覚的になんとなく感じていたことが、明文化されたようで、とても爽快に読むことができた。 -
1章は非常に読み難いが、2章以降どんどんわかりやすくなってくる。主張は明快なものの、著者自身言っている通り裏付けデータがシンプルのため、消化のためには深い理解が必要でかえって難しい。
文章を一読してわかる、「変わった」先生だが、主張の筋の通し方、展開は秀逸。 -
110220購入・110221読了
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経済について非常に分かりやすい記載内容。
みえない円安という論点が興味深かった。
筆者の熱意が伝わってきた。日本経済を動かすことは、一人ひとりが真摯に向き合っていくことから始まるという主張には、同感。 -
バブル時代から現在までの日本経済を、公的機関の発行する
統計数字を用いて検証している本。
これを読むと、経営者は数字見ているのか?と疑いたくなる。
反面海外ブランドや外国人投資家は数字を分析して
忠実に行動していることがよくわかる。
これを見て思うのは、短期的な数字の変化ばかり見ずに
大きな流れとらえて行動することや、自分から行動して
必要な数字を集めて分析行動することの重要性を説いていると思った。 -
製造と輸出が好調であれば経済成長は可能だと信じて現実を見ようとせず、生ぬるいバーチャルな世界観に安住する日本人と日本経済。じわじわ進む危機に対しても、若干の犠牲者を切り捨てるだけで自分は大丈夫、と高をくくる肥大した自尊心と羞恥心の持ち主である。これに対し、「覚醒せよ、目を見開いて現実に立ち向かわなくては幸福な社会は実現しない」と、経済のリアルデータと理論を踏まえて啓蒙しようとする経済学者の著。
2002年から07年の「戦後最長の景気回復」も、生産の多くは海外に流出し、実体の無かったものである、と著者は論証する。
処方箋は三つ。
?つらくても競争はしなくてはならない。
?資本を持てる者が責任感を持ってリスクテークをしなくてはならない。
?資本を有効な用途に突っ込まなくてはならない。
?の主張を「株主や地主」という言葉でナマで書いておられるのが、微かに違和感を感じるのだが・・。