革命について (ちくま学芸文庫 ア 7-2)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480082145

感想・レビュー・書評

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  • 類まれなる稀有な体験をした人が、必ずしも類まれなる偉大な思想家になれるわけではない。

    ハンナ・アレントを読んでいて耳の奥からいつも響いて来るのは、そんな皮肉なというか非情な言葉で、これほど名声をほしいままにした彼女にして逃してしまった、そのことの重大さに気づかなかった真摯な政治学者として誠実だった結果がこれですから、たまらなく残酷な話です。

    といっても、どうやらまたしても性急な私は、冷静沈着な学問的な正当性よりも、いかに現実にコミットメントしたか、彼または彼女がどれほど熱狂的に生きたかという基準でのみ思想の意味を問おうとしているようです。

著者プロフィール

1906-75年。ドイツに生まれ、アメリカで活躍した哲学者・政治思想家。主な著書に、本書(1958年)のほか、『全体主義の起源』(1951年)、『革命について』(1963年)など。

「2023年 『人間の条件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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