テオリア/自然を知る50のヒント (ちくま学芸文庫 ア 15-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480085290

作品紹介・あらすじ

じっと見る。それがすべての始まり。「テオリア」というギリシア語は、「じっと見る」こと。すると、何かが見えてくる。ハハーン、そうだったのか、と納得できる瞬間がある。わかるという体験は、人生にとって一種のよろこびだ。「じっと見る」→「見えてくる」→「わかる」→「うれしい」、このひとつづきの体験が自然観察の基本である。南極昭和基地などでフィールドワークを重ねてきた「ペンギン博士」が、みずからの体験をもとに語る、身近な自然、遠い国。自然を愛する人のための、ネイチャー・スタディー・アイディア。

感想・レビュー・書評

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  • 理科教育、というよりは、自然教育、というか、そんな感じでずっと生徒たちと関わってきた先生の著書。
    ペンギンの調査がライフワーク的な感じだった方のようだけど、ペンギンに限らず、身近な自然の話や、情報整理の仕方の話もあり、とても面白かった。

  • ”テオリア”とは、ギリシャ語で「じっと見る」という意味だそうです。新たな発見は観察から生まれます。フィールドワークで森に入ったとき、動物や虫をみるとき、私たちはどのくらいしっかり見ているでしょうか?良く見たつもりになっても、後になって思い出してみると細かい部分は全然覚えていない、ということはありませんか? 筆者は、ペンギン研究者として有名で、「アデリーペンギンの雛が親の声を記憶している」ことを証明した方です。南極観測隊をはじめとし、さまざまな調査に参加してきた経歴をもちます。 本書は、自身の経験や、教育現場での実践を通して、「自分の目でじっくり見る」ことの大切さを教えてくれます。フィールド調査に関心がある方には特におすすめです。私は絵が苦手ですが、本書で強調されている「スケッチすること」に挑戦中です。一緒に観察眼を磨いていきましょう。

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