ラカン (ちくま学芸文庫 ヒ 4-3)

  • 筑摩書房
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480090140

作品紹介・あらすじ

フロイトの精神分析を発展させ、構造主義、ポスト構造主義をはじめ現代思想に絶大な影響を与えた精神分析家ジャック・ラカン。医学を修め、哲学に通じ、フロイトに傾倒して後みずから精神分析を受け、フロイト大義派を立ち上げる。ハンサムでダンディーなカリスマ、無神論者で数多くの女性の恋人。だが、その思想はきわめて難解といわれる。本書では、ラカン思想の成立と展開をビジュアルに解説。もちろん、「抑圧」「対象a」「父‐の‐名」「ファルス」「他者」などの概念も紹介。ブックガイド・年譜も加え、ラカン思想の全貌がこれ一冊でわかりやすく。

感想・レビュー・書評

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  • 自粛期間の暇潰しに買っておいたフィリップ・ヒルの『ラカン』、漫画みたいなラカン入門書でとても読みやすかった。ラカン解釈の細部には踏み込まず、むしろそれを精神分析の臨床と照らしながら整理することでわかりやすい仕上げになっている(だからフロイトもよく参照されている)。

  • "ジークムント・フロイトさんの精神分析を発展させ、その分野を作ってきた人物がジャック・ラカンさん。ラカンさんの思想をイラスト付きで解説したのが本書。
    本書にも書かれているが、まずはフロイトさんの思想から入った方が、理解を深めることができそうだ。
    ラカンさんは無神論者だとあるが、その思想の根底には一神教の考え方があるように感じた。2者択一を迫る考え方は、一神教の思想。まぁ世界の多くの人が何らかの神を信じていて、その多くは一神教なので、不自然ではないし、違和感もない。
    フロイトさんの思想を学び、興味を持てたらラカンさんに戻ってこよう。"

  • この本読んでよかった♪
    なんか、わかった気になってる\(^o^)/

    Mahalo

  • フランス精神分析家ジャック・ラカンの理論を総括的に学習したい人向き。ラカン理論を入門者に説明するのは難しいと一般的に考えられているが、本書はそれを可能にしている。「現実界」「想像界」「象徴界」に加え、「欲求」「要求」「欲望」を一から説明している本は初めて。おすすめ。

  • 2010/9購入。ラカンはわかりづらいと聞くけど興味はあったので、絵付きで読みやすそうなものを・・・

  • フロイトの流れをくむ精神分析家ラカンの入門書。
    本の構成が面白くて思わず手に取りました。
    しかしながら、難解!
    子と≪母≫と象徴的父の関係性はわかった・・・。

    再読の必要あり。

  • これと『生き延びるためのラカン』が初心者用の双璧なんじゃなかろうか。意外と中身がちゃんとしてる。

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