ルート2の不思議 (ちくま学芸文庫 ア 24-2 Math&Science)
- 筑摩書房 (2007年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480090447
作品紹介・あらすじ
見えてはいるけれどないもの。ないようであるもの。納得しがたいがそう考えざるをえない…。見慣れた直角三角形の斜辺の長さが問題だった!誰もその正確な長さをあらわす数を知らなかった。そしてさらに不可思議に、それを一辺とする正方形の面積は、またきれいな整数であらわせた。万物は数であるとした古代ギリシアのピュタゴラス教団にとって、この事実は深刻な教義の破綻だった。その深淵に彼らは慄いた。深淵はどのように克服されたのか。もっとも原初的な抽象的思考から始まったとされる数学が出会った、いくつもの「不思議」をていねいに切り開き、人間存在の「不思議」へまで至る。
感想・レビュー・書評
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系推薦図書 総合教育院
【配架場所】 図・3F文庫新書 ちくま学芸文庫
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=130114詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
数学は抽象というのが印象的。
同値類別法、つまりは同じものを抽象して分類する。
月も石も同じ1である、ということ。
なかなか面白かった。 -
「異端の数ゼロ」を読んだ直後だったので、内容的に被る個所も多く、割とさくさく読めた。あとがきに言いたいことが全て詰まってるのでは?という感じがした。
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08/12/29、神保町・村山書店で購入。
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0の発見・奇数偶数論・無理数の発見など数学の基礎がどのように発見されたか、またどのように社会に受け入れられたかという数学史の本。また科学における数学の位置付けなども書いてある。