くじけそうな時の臨床哲学クリニック (ちくま学芸文庫 ワ 5-4)

著者 :
  • 筑摩書房
3.48
  • (4)
  • (23)
  • (15)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 230
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480093943

作品紹介・あらすじ

何をしたいのかわからない、自分はもっと評価されてしかるべき、恋人との関係がなかなか安定しない、結婚したいけれどライフスタイルを変えるつもりはない、親との確執が自分の人生を縛っている、パートナーはいるけれど他の異性ともつながりたい、ほんとうの友達がいない、自分の居場所がない…。そんな日常の鬱々とした気持ちに、鷲田先生がそっと寄り添って、いっしょに考えてくれる、哲学クリニック。古今東西の生きた言葉を手掛かりに、正しく悩んで、きちんと治す方法を処方します。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • (いつもそうだけど)慈しみ深いワッシーの美しく臨床的な言葉がたくさんです。トーマス・マンの「政治を軽蔑するものは、軽蔑に価する政治史しか持つことが出来ない」など含蓄深いアフォリズムも満載です。アランとか寺山修司とかもっと読みたいですが、心に余裕が足りずに読めてません。バルトの日本論を高く評価されているのも興味深かったです。ぼくが読むと何となくヘンテコ本でしたが。読み手によって本の価値が変わる、、、

  • 20 親の寛容さ=子供は同じ反応と捉えて辛くなる
    59
    100
    116
    123
    144
    181 母娘
    201家族
    208コミュニティ
    216家族

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/738479

  • まさにくじけそうなときに買って読んだ。まんまと泣いた。悩み多き働く女(その悩みの多くは社会から押し付けられているんだが。。)におすすめ。ああ何のためらいもなくキスしたい。

  • 第1章 生きがいが見つからない時に
    第2章 いい恋愛ができない時に
    第3章 ほんとうの友だちが欲しい時に
    第4章 容姿が気になる時に
    第5章 「家族」が重たい時に
    対談 一〇年後の悩めるひとたちへ(鷲田清一;小沼純一)

    著者:鷲田清一(1949-、京都市、哲学)
    対談:小沼純一(1951-、東京都、音楽評論家)

  • 「幸福」についての部分が興味深かったです。

    幸福は「願いの終わり」であり「喪失感の始まり」というその瞬間でしかない、ということ。

    ずっと続いているのは幸福の方じゃなくて、欠乏感の方。
    幸福は、不幸によって養われている。

    幸福というのは、幸福を求めるところにしかない。

    などなど。
    今の自分にはしっくりくる表現でした。
    幸福って、ほんとうに短い時間。でもだからこそかけがえのない、大切な時間なのだと改めて思いました。

  • タイトルの、特に「くじけそうな時」の部分に惹かれて手に取ったのだけど…。
    うーん…看板に偽りあり、では?(笑)特に後半ね。

    興味深く面白く読ませてもらったけれど、ほんとうに弱っているときに読む本ではないかな。
    歩きだす準備が整ったときに読むと、考えさせられるし背中を押してくれる本だと思った。

  • 人生って(生まれ落ちた時点で)、不幸の割合が多めに設定されている。だからこそ、幸福という“点”を自分で探したり作ったりする必要がある。探したり作ったりする過程においてのみ、幸福に近づくことが出来る。 #B201513

  • 鷲田さんの本は二度おいしい。読了後すぐ、そして書いてあることを体験した時。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

鷲田清一(わしだ・きよかず) 1949年生まれ。哲学者。

「2020年 『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

鷲田清一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×