- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480093943
作品紹介・あらすじ
何をしたいのかわからない、自分はもっと評価されてしかるべき、恋人との関係がなかなか安定しない、結婚したいけれどライフスタイルを変えるつもりはない、親との確執が自分の人生を縛っている、パートナーはいるけれど他の異性ともつながりたい、ほんとうの友達がいない、自分の居場所がない…。そんな日常の鬱々とした気持ちに、鷲田先生がそっと寄り添って、いっしょに考えてくれる、哲学クリニック。古今東西の生きた言葉を手掛かりに、正しく悩んで、きちんと治す方法を処方します。
感想・レビュー・書評
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(いつもそうだけど)慈しみ深いワッシーの美しく臨床的な言葉がたくさんです。トーマス・マンの「政治を軽蔑するものは、軽蔑に価する政治史しか持つことが出来ない」など含蓄深いアフォリズムも満載です。アランとか寺山修司とかもっと読みたいですが、心に余裕が足りずに読めてません。バルトの日本論を高く評価されているのも興味深かったです。ぼくが読むと何となくヘンテコ本でしたが。読み手によって本の価値が変わる、、、
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20 親の寛容さ=子供は同じ反応と捉えて辛くなる
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116
123
144
181 母娘
201家族
208コミュニティ
216家族
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/738479 -
まさにくじけそうなときに買って読んだ。まんまと泣いた。悩み多き働く女(その悩みの多くは社会から押し付けられているんだが。。)におすすめ。ああ何のためらいもなくキスしたい。
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第1章 生きがいが見つからない時に
第2章 いい恋愛ができない時に
第3章 ほんとうの友だちが欲しい時に
第4章 容姿が気になる時に
第5章 「家族」が重たい時に
対談 一〇年後の悩めるひとたちへ(鷲田清一;小沼純一)
著者:鷲田清一(1949-、京都市、哲学)
対談:小沼純一(1951-、東京都、音楽評論家) -
「幸福」についての部分が興味深かったです。
幸福は「願いの終わり」であり「喪失感の始まり」というその瞬間でしかない、ということ。
ずっと続いているのは幸福の方じゃなくて、欠乏感の方。
幸福は、不幸によって養われている。
幸福というのは、幸福を求めるところにしかない。
などなど。
今の自分にはしっくりくる表現でした。
幸福って、ほんとうに短い時間。でもだからこそかけがえのない、大切な時間なのだと改めて思いました。 -
タイトルの、特に「くじけそうな時」の部分に惹かれて手に取ったのだけど…。
うーん…看板に偽りあり、では?(笑)特に後半ね。
興味深く面白く読ませてもらったけれど、ほんとうに弱っているときに読む本ではないかな。
歩きだす準備が整ったときに読むと、考えさせられるし背中を押してくれる本だと思った。 -
人生って(生まれ落ちた時点で)、不幸の割合が多めに設定されている。だからこそ、幸福という“点”を自分で探したり作ったりする必要がある。探したり作ったりする過程においてのみ、幸福に近づくことが出来る。 #B201513
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鷲田さんの本は二度おいしい。読了後すぐ、そして書いてあることを体験した時。