ポ-ル・ディラック: 人と業績 (ちくま学芸文庫 ハ 36-1 Math&Science)
- 筑摩書房 (2012年11月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480094926
感想・レビュー・書評
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数学的な美を追求することに人生を捧げた天才物理学者ディラック。その数学的追求の副産物として生まれた量子力学的発見ー特殊相対性理論と量子力学の統合(ディラック方程式)、反物質の予言など、数々の偉大な業績を概観できます。
彼があまりにも寡黙なので、仲間内で寡黙度を表す単位が発案された(ちなみに、1ディラック=1時間に1単語だそうw)とか、人の食べてるサンドイッチの数や食べる順序が気になって、昼食で会うたびに確認する(毎度、次の発言までは30秒はかかる)だとかのエピソードが笑えます。ディラックという人の優しさや無欲な純粋さ、特異な個性と天才性…彼の人間的魅力が垣間見えるようで楽しめました。
第2章「反物質」と第3章「単極子」は、知らない科学用語が多く、注釈もないので理解が追いつかず。この辺の解説は、もっと初歩的な一般人向けの科学書や雑誌を当たってみようと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
系推薦図書 総合教育院
【配架場所】 図・3F文庫新書 ちくま学芸文庫
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=188715 -
原タイトル:Paul Dirac
ポール・ディラック,その人と業績 / アブラハム・パイス 著
反物質 / モーリス・ジェイコブ 著
単極子 / デイヴィッド,オリーヴ 著 -
二、三章を理解するには専門的知識が必要
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Oliveによるモノポールとdualityの話が載せられていて興味深かったが、その部分については消化不足。。。。