優柔不断術 (ちくま文庫 あ 10-18)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480420145

感想・レビュー・書評

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  • 日本人の優柔不断さをじっくり見つめ、その効能をめぐっての考察を綴ったユーモア・エッセイです。

    著者自身の子どもの頃の夜尿症や「千円札事件」で逮捕されたときの体験についての一見とりとめのない考察をたどっていくうちに、しだいに自分が優柔不断であることに安心できるような気持ちになっていくような気がします。

  • 「優柔不断」ですよ、もう。
    「とりあえずビール二本、ぐらい」とか頼んじゃうような日本のワタシ。

    冗談ぽく書いてるけど、じっさい、なんか鋭いこと書いてる、ような気がするのは俺だけ?
    はぐらかしてるようで、ちゃんと突いてる。伝わってくる。
    赤瀬川原平、侮りがたし。

    でも、そーいう余白、や余剰、が必要なんすね。たぶん。

    これも、もう読みながらニヤニヤが止まらない。

  • 個人的には芸術家としての(偽札事件とか、ハイレッドセンターのトマソンとか)赤瀬川を最初に知ったから、老人力とかどうしても読む気になれなくて、でもなかタイトルに惹かれて読んでしまいました。その当時付き合ってた男が同じような事を言ってる人で(極論的には)自分にないものを人は求めるのかもしれないと漠然と・・・なんてね。

  • “老人力”から“優柔不断術”へ、さらにパワーアップした赤瀬川ワールド。

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著者プロフィール

赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい)
1937年横浜生まれ。画家。作家。路上観察学会会員。武蔵野美術学校中退。前衛芸術家、千円札事件被告、イラストレーターなどを経て、1981年『父が消えた』(尾辻(★正字)克彦の筆名で発表)で第84回芥川賞を受賞。著書に『自分の謎(★正字)』『四角形の歴史』『新解さんの謎(★謎)』『超芸術トマソン』『ゼロ発信』『老人力』『赤瀬川原平の日本美術観察隊』『名画読本〈日本画編〉どう味わうか』。また、山下裕二氏との共著に『日本美術応援団』『日本美術観光団』『京都、オトナの修学旅行』などがある。2014年逝去。

「2022年 『ふしぎなお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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