- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480420145
感想・レビュー・書評
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日本人の優柔不断さをじっくり見つめ、その効能をめぐっての考察を綴ったユーモア・エッセイです。
著者自身の子どもの頃の夜尿症や「千円札事件」で逮捕されたときの体験についての一見とりとめのない考察をたどっていくうちに、しだいに自分が優柔不断であることに安心できるような気持ちになっていくような気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「優柔不断」ですよ、もう。
「とりあえずビール二本、ぐらい」とか頼んじゃうような日本のワタシ。
冗談ぽく書いてるけど、じっさい、なんか鋭いこと書いてる、ような気がするのは俺だけ?
はぐらかしてるようで、ちゃんと突いてる。伝わってくる。
赤瀬川原平、侮りがたし。
でも、そーいう余白、や余剰、が必要なんすね。たぶん。
これも、もう読みながらニヤニヤが止まらない。 -
個人的には芸術家としての(偽札事件とか、ハイレッドセンターのトマソンとか)赤瀬川を最初に知ったから、老人力とかどうしても読む気になれなくて、でもなかタイトルに惹かれて読んでしまいました。その当時付き合ってた男が同じような事を言ってる人で(極論的には)自分にないものを人は求めるのかもしれないと漠然と・・・なんてね。
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“老人力”から“優柔不断術”へ、さらにパワーアップした赤瀬川ワールド。