水滸伝 (4) ちくま文庫

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480421142

感想・レビュー・書評

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  • どう見ても梁山泊の皆さんは悪逆非道不義の行いをしているように見える。しかしそれが爽快でもある。
    五十一回での朱仝を仲間に引き入れるくだりでは、幼児誘拐の上殺害と目茶苦茶いやらしい手段を用いている。朱仝さんはもっと怒っていいよ。
    自然に仲間が集うというより、人材ハントに余念と容赦がないためやむを得ず梁山泊に入る好漢が増えてきて非常に哀れ(一応はいたわる言葉をかけてくれるけど…)。

  •  この第4巻からは、今までの巻のように1人の好漢を主人公とする話だけでなく、梁山泊という組織を中心に物語が展開していく。
     その中でも、もっとも重要だと思ったのがが梁山泊に最大の危機をもたらした、双鞭・呼延灼が率いる連環馬軍との開戦である。この戦いにより、梁山泊はおおいに苦戦を強いられるも、これをきっかけに新たな好漢達が梁山泊に集ったことを考えると非常に重要な話だったのではないかと思う。
     この巻より登場する好漢には、梁山泊最強の女傑、一丈青・扈三娘や両頭蛇・解珍、双尾蠍・解宝兄弟などがいたが、そんな新キャラを押しのけて大暴れするのが、前巻より登場の黒旋風・李逵であった・・・彼の起こす殺戮劇すさまじいものがあり中でも、知府の子供を殺してしまうくだりは水滸伝ファンからも嫌われているだけあり、さすがにひいてしまった・・・。

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