茂木健一郎の脳科学講義 (ちくま文庫 も 17-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480424747

感想・レビュー・書評

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  • 茂木健一郎は、梅田望夫との対談で、
    「ダーウィン的な仕事をしている」と言っていて、
    よく分からないが、面白そうだと思っていた。

    そしたら、今度は「アインシュタインの相対性理論だ」と言う。
    何という、ビッグ・マウスだろう!

    それが嫌味にならないのが、
    茂木さんの不思議なところ。

    と言うか、現実世界と関わることができからこそ、
    意識の研究が出来るのだね。

    人生の戦略として、非常に面白い方である。

  • 非常に面白かった。5年前と比較的古い内容でありながら、現在の脳科学がどのあたりに位置しているのかというマッピングがはっきりとできたように思う。単純に知識を得たということよりもさまざまな示唆を得られた。

  • 茂木健一郎が、13回に渡っておこなった脳科学講義の記録です。雑誌『ユリイカ』の編集長を務めた歌田明弘が、聞き手を務めています。

    局所機能説的な脳科学研究ではクオリアの問題に踏み込むことはできないということが、脳科学研究の歴史を簡単に振り返りながら、分かりやすく語られている前半は、おもしろく読みました。ただ、後半に入って、茂木の独断的な教育論や文化論が展開されていて、科学の領分を越え出てしまっています。

    とはいえ、茂木の脳科学の本の中では格段に分かりやすい本で、楽しんで読めました。

  • 対談モノ。

    クオリア。
    クオリア。
    クオリア。

  • 基本的には彼の出世の本懐たる「クオリア」の探求がテーマなのだが、脳が電気信号を発信するだけの装置と考えることと「意識」というものの存在がどれほどマッチしないか?しかし、未だ電気信号として考える脳科学の進歩に頼らざるを得ないのが脳科学の現状であることの説明等、非常に読み応えのある内容だった。
    しかし、私が一番興味を惹かれたのは
    脳はコミュニケーションをするために発達した
    というなんだか逆説的な理論を茂木さんが支持していたこと。
    それだけ、コミュニケーションというのは難しいことなんだなぁと改めて思い知らされた。
    とともに、もっと発展的なことを言えば
    脳は不確実性に対処するために発達した
    ということ。
    現在の不確実な世の中というのは我々の脳を駆使するにはいい状況。しかし、ちゃんと脳を使っているとは思えない。
    もうちょっとうまく脳を使えないかなぁ。これほど可能性を秘めた臓器なのに。そんなことを読みながら思ってしまった。

  • 科学は、世界がどのように成り立っているのかを明らかにし、さまざまなテクノロジーの基礎を提供することで、私たち人間の生活を便利にしてきた。コンピューター、自動車、ジェット機。今日の私たちの生活を支えるさまざまなテクノロジーは、科学的発見の積み重ねなしにはありえなかった。

  • ちょっと難しかったですが「脳はともかく自分の脳を満足させることを考えている」というのが印象に残りました。脳はいつでも味方してるよ。

  • 茂木さんの話は面白い。
    レベルが違う、というか、次元が違う、という表現が正しい、と思う。
    脳をめぐる研究の過去─現在─未来
    対談形式で分かりやすく説明されている。

    まだまだ未知の器官である脳…
    今後どのような研究が展開されるのか、楽しみである。
    大きな壁を一人の天才が打破してくれるのか、それとも…

  • 415.初、並、カバスレ、帯なし。

  • マイナスのクオリアってなんかまずくないですか。

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著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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