- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480425027
感想・レビュー・書評
-
トロッコ(1922年2月)
蜜柑(1919年5月)
お辞儀(1923年9月)
鼻(1916年1月)
芋粥(1916年8月)
地獄変(1918年4月)
藪の中(1922年1月)
杜子春(1920年6月)
奉教人の死(1918年8月)
開化の殺人(1918年6月)
魔術
ひょっとこ
玄鶴山房
枯野抄
河童
或阿呆の一生
発句
詩
・山吹
・相聞一〜三
・手袋
・「となりのいもじ」より酒をたまはる
・船乗りのざれ歌
・夏
・戯れに(1)(2)
解説 安野光雅詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
足らないぐらいがちょうどいい。
人間の欲望ってきりがないから。
憧れてるぐらいがしあわせ。
欲しいものも欲しいなって思ってるときがいちばんしあわせ。
手に入っちゃうと意外とあれ?って。
人間って勝手だね。
憧れの生活を夢見ながらもなんだかんだ今の生活や今の自分が好きだなって思いながら生きていきたい。
文句ばっかりゆうんじゃなくて。
トロッコも鼻も芋粥も。
そんなことを言いたかったんじゃないかなって。
なんかそう思いました。 -
使いやすい!
芥川の有名どころの短編を網羅してるので、手の届くところに置いてます。 -
何年か前に読んだもの。りゅ-のすけセンセ,文章の運びとか魅せ方とか発想とか,すばらしいなって思う。けども,好みかっていうと別。いかにも寓話な香りがするのがなんだかもやもやしちゃう。ごめんなさい(´・ω・`)
-
有名どころの短編は網羅。
現代に通じるものもあるのでは、と思う。 -
久しぶりの芥川作品、
どの話の主人公にも、自分の内面の一部が重ね合わせて感じられる。
やっぱりとても良かったです。
いい本でした。 -
本当のことを言うと芥川龍之介の文章は私には難しすぎて何がなんだかよくわかりませんでした。
ただこの中の杜子春というお話については「あぁ。なるほど。」と思ったりするところがありました。
いつまでも人間の心を忘れないっていいことだなぁとこの本を読んで思いました。 -
ちくま日本文学シリーズは、セレクトがありふれた代表作だけにとどまらなくて、なんとなくこだわりが感じられる気がして好き。
芥川は、授業で読んだ「地獄変」のほかには「袈裟と盛遠」くらいしか覚えてなかったけれど、あらためて読んでみて、太宰ファンとしては、「これが太宰のやりたかったことか!」という印象を受けた。まさに短編の名手。
今回一番沁みたのは「トロッコ」の最後の一節。これは学生時代に読んだって、わからなかった。この一節を味わうための小説だったのだ、と今になって実感できる。30過ぎた方にならわかるのではないかな、私のこの感想も。
芥川賞って、短編が上手な人にあげたらいいのに。 -
地獄変、藪の中、羅生門・・・私の好きな芥川作品が多く詰まった一冊。有名どころぞろいなので、初めての一冊にもお勧め。
地獄変、だんだんと狂気に染まっていく画家の描写が恐ろしくも美しい、と思ってしまう自分が少々まずいなぁ、と思う。(笑)疑心暗鬼が根底にある芥川、好きすぎます。 -
「薮の中」
”この中に一人だけ、真実を言っている者がいます”
”この中に一人だけ、嘘を言っている者がいます”
さて、
全員が真実を述べているのか、全員が嘘を述べているのか。百聞は一見にしかず。されど、事件は薮の中。