- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480425669
感想・レビュー・書評
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さみしく、静かに染み入ってくる言葉。
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よく分かんないけど面白い人だと思う
中学か高校の教科書に「竹」が載ってて、朔太郎の近影も載っててかっこいい人だと思ってた
朔太郎の詩はなんか色っぽいし、エッセイは悲観的というか自嘲的だし、ウォーソン夫人や猫町は狂った世界観がいいし、蕪村の評価は圧倒された
蕪村の「草の雨」の句は、祇園祭のことをうたっていると朔太郎は言っていたけど、私は葵祭のことをうたってるように受け取れた
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難しかった
言葉はきれいだったけど
詩は難しい -
何よりもきらひなことは、「考へる」といふことである。
中年の人はよく考へる。考へるといふことを覚えた時その人は詩を忘れてしまったのである。
耳や口や鼻や眼や皮膚全体の上から真理を感得することになっている。官能以外に少しでも私の信頼したものはなく、感情以外に少しでも私を教育したものはなかった。
(散文詩・詩的散文 言はなければならないこと)
と書いた。
詩のことはわからないが、感情のことは私にも分かる。
感情
相手とすれ違うときに挨拶をするときの相手の声色から受けとるもの
私と誰かが空間に2人でいるとき、黙ってしまい、何か言葉を探し求めるが一言も出てこない、そういうときの感覚
あなたの「会うのを楽しみにしています」という文字言葉から受け取るもの
感情って、そういうもの?
その時感じる感情が私の信じるべき軸となって、感情がモヤモヤすれば、これではいけないんだと思い、何かしたときに相手の反応から良い感情を受け取れば、こうしていくのがいいのだなと自分を肯定できる。
私の感情って信じてもいいのかな?
感情って教育されて、こういうときはざわざわするとか、教え込まれているのかな?
人と共にいるときには感情が生まれる、1人でいるときに私は何を感じているだろう。
中学か高校くらいの時、実家の二階のトイレに中原中也の詩集が置かれていた。
誰が買ったものか知らないし、誰がトイレにおいたのかも覚えていない。
トイレでのほんの少しの時間に、その詩集を開いて読んだ。
ゆやゆよーん、大原女、そんな言葉を覚えている。
それくらいの触れ合い方で、詩を読んでみようかと思う。
トイレに一冊の詩集。
詩集は小説のように一気に読むものではなさそう。
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思った以上に親近感のある作品であり人物像。
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「月に吠える」「青猫」等から抜粋した詩と何本かのエッセイを収録。作者が詩は解説すべきものではないといった随筆が良かった。詩は好きだけど隠された意味がわからないので、詩を理解出来ていない、ちゃんと読めてないとモヤモヤした事もあったが、これを読んで肩の荷が軽くなった。解説を求めるのも大切かもしれないが好きに読もうと思った。
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『郷愁の詩人 与謝蕪村』俳句を詩人の心で解説しているところが、朔太郎の詩に対するスタンスも感じられて面白かった。
『小泉八雲の家庭生活』すごくステキな伝記風エッセイでした。お気に入り。
『自転車日記』朔太郎キュート。
『ウォーソン夫人の黒猫』『猫町』朔太郎の書く小説も面白い。 -
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http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784480425669 -
2016年3月新着