手紙、栞を添えて (ちくま文庫 み 25-3)

  • 筑摩書房
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480426475

感想・レビュー・書評

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  • 今日何を読もうか迷ったらいつも手に取る本。

    「生きた、書いた、愛した」
    「黒い絶望や白い諦念」
    「日本語と本当に出あった」
    「文学とは絵空事などではなく、現実に切りこむこと」

    辻氏が描き出した、戦前の東京の裏町の暮らし、
    水村美苗の刺激的な『嵐が丘』論、「一葉」論、「イワンの理想郷」

    この本を読んでいる時間こそ、私にとっての
    「運命のいと高き祝福によって、永遠に滅びることのない時」
    だった。

  • タイトルが実に美しゅうございます。目次を読んで、中に出てくる作品に興味津々…でも、もうちょっと後で。ちなみに先日、友人あての手紙に同封したのは栞ではなく、和柄のマスクでした(笑)。

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著者プロフィール

作家。1925年、東京生まれ。57年から61年までフランスに留学。63年、『廻廊にて』で近代文学賞を受賞。こののち、『安土往還記』『天草の雅歌』『背教者ユリアヌス』など、歴史小説をつぎつぎと発表。95年には『西行花伝』により谷崎潤一郎賞を受賞。人物の心情を清明な文体で描く長編を数多く著す一方で、『ある生涯の七つの場所』『楽興の時十二章』『十二の肖像画による十二の物語』など連作短編も得意とした。1999年没。

「2014年 『DVD&BOOK 愛蔵版 花のレクイエム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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