- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480427007
作品紹介・あらすじ
東京の東側に魅かれるという著者が歩くのは神保町、浅草、日暮里、三河島、根岸、三ノ輪、町屋など38箇所。街を見下ろす大木、朽ちた古井戸、寺社、庭園に思いもかけない物語がある。そこでの歴史を知ることで陰影のある風景が浮上する。先人たちの生活に思いを馳せ、舌鼓の打てる散歩ルートを、緻密なイラストと地図を添えて紹介。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764784詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
処分日2014/09/20
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馴染みのあるエリアをより知るため
購入は大阪で (結局買わず) -
本の中で東京散歩。
いえ、そのうち、この本持って東京散歩したい。
知っている場所も少々あり。
森さんは本当に、どこでも知ってるんだなあ、と思ってしまう。
文章も大人の文体。
楽しみました。 -
雑誌『谷根千』をもらったのはいつだったか…東京には縁もゆかりもないが、庭園や公園、植物園、美術博物館巡りをするには楽しい場所。
散歩好き、歴史あるまち好きにはたまらない一冊。文庫サイズが旅の友にもぴったりである。 -
とりあえず、森まゆみの本を見かけたら、買っている。
これは2009年あたりまでの、東京東部(といっても、銀座日本橋辺りが一番東か?)の街の様子の記録。
東京育ちの筆者ならではの文章。
内澤洵子のイラスト、川原理子(筆者の娘)の地図も、ほのぼのしていていい感じ。
ただ、やはり土地勘がないと内容に入りにくい。
地図があっても、いちいちめくり戻して確認するのも億劫だ。
地図も、道と建物しか表示されないシンプルなもの。
高低差などが全くつかめず、土地がどのようにしてそのような街になったのかを想像するよすがに乏しい。
東京は、土地が自然の姿をしていない。
どこが台地で、どこが谷、どこが川や海を埋め立てたのか・・・東京東部の古い街こそ、そういう土地の来歴が比較的たどりやすいのに。
時代とともに変わってしまう上物だけでは、ちょっともったいない。 -
文学や歴史や生活を見事におりこんで軽くまとめあげてあり非常に読み易い。
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部屋の中にいるのに、実際に歩き回った後の心地よさが残る。
東京生まれの東京育ち、それも、山の手の、特にこれといって特徴のないところで育った私は、筆者の生まれたところに対する誇りをうらやましく思う。それも、母として時代を経て、同じ場所で生まれ育ったはずなのに、違う考えをもった(それは当たり前にせよ)娘と同じ話題で語り合えるところがすばらしく、私には不可能なことだから、うらやましいし、読むことで、勝手に自分にはありえない、自分の母との会話を夢想してしまう。
東京再発見。それも、新しく作られたtowerじゃなくて、市井の人々の跡形もない生きた事実の場所として、時代を経て、同じ場所を歩く自分が共有できることを嬉しく思う。 -
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