- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480428639
感想・レビュー・書評
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『文庫の読書』に載っていたフラナリー・オコナーの短編が読みたくて借用。
F.オコナー「善良な田舎者」
他に、
宮沢賢治「毒もみのすきな署長さん」
モーム「困ったときの友」
柳田国男「山に埋もれたる人生ある事」
など。
ラス・カサスの「エスパニョーラ島について」も所収。もちろん染田先生の訳。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
解説にかえての鶴見俊輔の文章がいい。
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『反社会学講座』で紹介されていた『悪人礼賛』を読むために図書館で借りたのですが、それについては『反社会学講座』で引用されていた以上のことはあまり無く、他の作品でいくつかの気付きがありました。
(漢文・古文や難解な言い回しの文章が中盤掲載の作品に多く、能力不足のため大いに読み飛ばしはしましたが…。)
悪があるから善・偽善が生まれたということ。悪は楽しい、だから悪に陥る危険は誰にでもあること。あと多かれ少なかれ宗教が関わってくるよなーということ。
“悪”について様々な角度からライトを当てて、そのぼんやりした姿を浮き彫りにしていくようで、滅多にない読書体験ができました。
ちなみに序盤の『毒もみのすきな署長さん』のオチで度肝を抜かれました。宮沢賢治スゴイ。
終盤の『山に埋もれたる人生ある事』も、たった3ページで私をとてもに陰鬱な気持ちにさせる強烈さがありました。柳田國男スゴイ。
一冊読み通すことで構成の妙を感じられます。
編者あとがきの『三つの悪』も良かったです。 -
人間には、善と悪が混在する。
そこにきづいてない善人こそが悪人かもしれない。