ちくま哲学の森 3 悪の哲学  (ちくま哲学の森 3)

制作 : 鶴見 俊輔  安野 光雅  井上 ひさし  森 毅  池内 紀 
  • 筑摩書房
3.63
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480428639

感想・レビュー・書評

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  • 『文庫の読書』に載っていたフラナリー・オコナーの短編が読みたくて借用。
    F.オコナー「善良な田舎者」
    他に、
    宮沢賢治「毒もみのすきな署長さん」
    モーム「困ったときの友」
    柳田国男「山に埋もれたる人生ある事」
    など。

    ラス・カサスの「エスパニョーラ島について」も所収。もちろん染田先生の訳。

  • 解説にかえての鶴見俊輔の文章がいい。

  • 『反社会学講座』で紹介されていた『悪人礼賛』を読むために図書館で借りたのですが、それについては『反社会学講座』で引用されていた以上のことはあまり無く、他の作品でいくつかの気付きがありました。
    (漢文・古文や難解な言い回しの文章が中盤掲載の作品に多く、能力不足のため大いに読み飛ばしはしましたが…。)

    悪があるから善・偽善が生まれたということ。悪は楽しい、だから悪に陥る危険は誰にでもあること。あと多かれ少なかれ宗教が関わってくるよなーということ。
    “悪”について様々な角度からライトを当てて、そのぼんやりした姿を浮き彫りにしていくようで、滅多にない読書体験ができました。

    ちなみに序盤の『毒もみのすきな署長さん』のオチで度肝を抜かれました。宮沢賢治スゴイ。
    終盤の『山に埋もれたる人生ある事』も、たった3ページで私をとてもに陰鬱な気持ちにさせる強烈さがありました。柳田國男スゴイ。
    一冊読み通すことで構成の妙を感じられます。
    編者あとがきの『三つの悪』も良かったです。

  • 人間には、善と悪が混在する。

    そこにきづいてない善人こそが悪人かもしれない。

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