- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480428707
作品紹介・あらすじ
あのころは、毎日がお祭りのようだった。男女二人一組でやった日直の仕事。コッペパンと脱脂粉乳のミルク、アルミ容器の学校給食。廊下で興じたプロレスごっこ。階段の手すりを使った滑り台。作曲家の肖像画をいつの間にか覚えてしまった音楽室。ホルマリンの臭いが漂う理科室。待ち遠しかった運動会や遠足。晴れやかな気分の入学式と卒業式。誰にでも確かにあったあの時代の思い出の数々を、楽しい文章と豊富なイラストで活き活きとつづる。
感想・レビュー・書評
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昭和16年生まれと言うから、わたしよりは一回り以上
年上の奥成達さんが、文章を書いてるのだが、
さらりと、一文を読むだけでも
次から次へと思い出がよみがえる。
薄暗い昇降口、靴を脱ぎかえる時の木肌の感触
3,4人で一生懸命運んだ家ではあり得ない大きさの
給食のバケツ。
今見たら、驚くほど小さいのかもしれない。
並んで待った予防接種。あの待つ時の消毒のアルコールの匂い
しかめっ面して出てくる友人の顔
砂埃の校庭で、スカートをパンツにはさんで
飛んだゴム跳び遊び
何と、思いでの数の多い事。
それにしても、わたしでさえ思い出を引っ張りだされてしまう
記憶の克明さ、驚くほどだ。
そして、助けてくれるのがながたはるみさんのイラスト詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あのころに あって
いまは なくなったもの
あのころに なかって
いまは あるもの
どうしても おもいで は
うつくしくなってしまいがちだけれど
それでも
あのころは…
と おもわされてしまう
そんな ものたちは
きっと いつの時代でも
あることでしょう -
小学校が懐かしい。
また小学校に戻りたい。
あの頃は楽しかった。本当に楽しかった。何も苦労することもなかった。あの頃はあの頃なりの苦悩はあった。でも本当にどうでもいいことだらけだね。もう何年前のことだろうか。数えることすら出来ないくらい遠い昔。 -
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4480428704
── 奥成 達《なつかしの小学校図鑑 20111006 筑摩書房》903
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2011/11/06-11/06 50年前の小学校生活が彷彿とされる。それだけ馬齢を重ねたということか。