- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480431356
感想・レビュー・書評
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高峰秀子さんのエッセイ本!では無く、編集の、様々な人による食エッセイ集。印象的だったのは以下。
沢木耕太郎ーインドで食べたカップヌードル
北野武ー"食べることは排泄と同じ"とのタイトル通り、武さんらしい、常人とはかけ離れた食エッセイ
池部良ー天ぷらそば事件
井上ひさしー愛すべき変人物書きっぷりが伝わってきて微笑ましい
水野正夫ー茹玉子詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み始め…16.3.8
読み終わり…16.3.24
大好きな高峰秀子さんの一冊。
こちらは 「おいしいおはなし」 のその名のとおり 食にまつわるエッセイ集。アンソロジーです。23人の著名人が食べものについてあれこれ語っています。
向田邦子さん
いたって素朴でとても簡素なのに
どこかしら丁寧さが伝わってくる...。
池部良さん、沢木耕太郎さん
しみじみします。。
土井勝さん
お顔が浮かびます。あの優しげな関西弁も..。
中には知らない著名人もおられたり
なんだかちょっと意味不明 ??? なエピソードもありましたが おいしいものを語るとついつい過ぎちゃうんでしょうね。 -
高峰秀子が、23人の50冊以上の著作を実際に読んでそこから厳選した、食にまつわるエッセイ集。
各界の著名人が、自身の簡素ながらもきちんとした食生活をチラ見せしてレシピのひとつふたつを紹介するような話が並ぶのかな、と思いきや。(そういうピシッとしたのもあって面白かったけれど、)「食事と排泄って同じなんだよな」とのたまう北野武や、旅の空でのカップヌードルの思い出を熱く語る沢木耕太郎や、山登りの手土産にと知り合いに託された飼い鶏のピーコちゃんをバラして食した林政明や、もはや何の話をしてるんだかわからない安野光雅など、バラエティー豊か。
そう、「おいしいおはなし」って食通だけのものではなくて、人それぞれだものなあ。誰しも食べないと生きていけないものね。
土井勝の章で、家族を亡くした人の家にせっせと通ってとにかく山盛りの食べ物を届けた奥さんのエピソードがあった。
そうでない日常でも、ちょっと落ち込んだとき、疲れてるとき、手料理ってありがたいもんなあ(といってもそんなふうに思うようになったのは大人になってからだけど)。特別上手でなくても、ここぞというときに躊躇なく台所に立てるくらいには料理できる人間でありたいものだ。 -
沢村貞子さんのエッセイを読みたいと思っていたのですが、
見つかったのがこれでした。
高嶺秀子さんが監修した本です。
亡き土井勝さんや茂手木心護さんのエッセイがあったのが
よかったかな・・・。
ただ、井上ひさしさんのエッセイがちょっとひどかったなぁと個人的に思えたので★-2です。 -
図書館で。エッセイ集だった。
読ませ上手、という言葉はステキだなあ。
向田邦子さんはショウガが好きだったんだろうか。そして彼女のネギ雑炊は確かに風邪ひきに効きそう。今度やってみよう。そして沢木氏の書かれている「ナニナニ屋のナニソレでなくてはならぬ」というような記述は物知らずだ、という記載にナルホド、とガテンが行きました。
という訳で面白いエッセイ・それほど面白いと思わない文章が取り交ぜてあった一冊でした。ピーコちゃんを読んでヒトってのはつくづく勝手な生き物だなあとぼんやり思いました。 -
のり弁つくろっと
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食エッセイ。特に土井勝さんのエッセイか印象に残った。素朴な料理ほど食材を選ぶ確かな観察眼が必要。例えば新鮮な鶏肉、新鮮ではないが名古屋コーチンブランドの鶏肉。どちらを選ぶか。ウンチクや知識だけではなくモノを見る目を養うことが大切。
あとは北野武と向田邦子が印象に残った。 -
596.04
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向田邦子で海苔弁が食べたくなり、川本三郎で「せんべろ」の居酒屋へ行きたくなり、沢村貞子でハッとして、高峰秀子についての後書きで襟を正す思い。
そういえば昔、向田邦子のお料理本読んで、取り憑かれたように、トマトの青じそサラダや若布の油いためを作っていたっけな。