子どもに伝える美術解剖学: 目と脳をみがく絵画教室 (ちくま文庫 ふ 47-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480431905

感想・レビュー・書評

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  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
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  • どれだけ見たか。どこまで見たか。
    見るときに、大人になって経験が増えてくるとこうなっているだろうという推測できるため、よく見なくなってしまうな。

  • 美術の極意はしぜんに学ぶ
    の極意を解説。

    内臓は内なる自然という感覚はあたらしい。

    絵をどう見るか、評価の観点

    細部

    光と影のコントラスト

    色彩

    構図

    動き、時間の表現

    テーマ

    発見

    説明ではなく表現

    生命


    脳で見た絵、目で見た絵の例えも分かりやすい。

  • もっと早く読んでおきたかった本。

    P152 世界にはいろいろな見方があります。すぐれた画家は、それを教えてくれます。

  • vol.303 「表現」と「視点」が変わる目と脳を磨く訓練方法とは?http://www.shirayu.com/news/2015/

  • 著者
    1960年生まれ。批評家。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。同大学院博士課程修了。学術博士。博士号取得後、東京大学医学部助手として、養老孟司教授のもとで人体解剖学の研究生活を送った。

    要旨
     この本は、絵筆の要らない絵画教室、なぜ絵筆がいらないのか、実践編と3章に分けられている。1つ目は小学校で布施先生が美術を教えた時に絵の書き方を教えるのではなく、生き物を捕まえて解剖し外側だけでなく、内側も観察することで絵を上手くすることができることが書かれていた。2つ目は、すぐれた画家たちは芸術を学ぶために自然へおもむき、そして自然から芸術の極意を学んでいった。そんなすぐれた画家たちの名画はいろいろな物事の見方を教えてくれることが書かれている。3つ目では、実際に生き物を観察し、その生き物の生命感がある絵画を描くことを目標にその手順が書かれている。

    感想
     この本を手に取り、読み進めて感じたことは物事は外側を見るだけでなく、内側の骨組みも見ることで初めてその物事を実感できると改めて実感させられた。そして芸術面では、理想に近づくためにはただ上手い絵を描くだけでは不十分で新しい見方を絵で表現するということに芸術の奥深さを感じた。

  • 200ページ程度の文庫だけど10ページぐらいの冊子に納まりそうな内容量。それだけ繰り返しが多い。
    俺いいこと言ってるでしょっていう著者のドヤ顔が思い浮かぶ。
    実際にやるとき魚の解剖どうやってやるんだよっていう著者の専門分野でありタイトルにもなっている美術解剖学の部分が何も語られず。
    編集者がダメなんだろうなこれ。

  • 文庫本なのでちょっとした時間にすっと読める部類の書籍ですが、本質的な絵を描くのと同じように、本書の本質を追い求め始めるとグルグル〜グルグル〜と何度でも読んで舞う羽目に。大筋を理解したければ目次を読めば一目瞭然なので、カリュキュラム作りや教室運営だけを考えるのであればそんな読み方もおすすめ。分量は小粒ですがかみごたえ十分の味わいです。

  • ☆☆☆★

  • 表紙の美しい透明骨格標本にひかれて読みました。

    子どもの絵を伸ばすためにどうしたらよいか?という視点で書かれた本ですが、
    美術作品を見るときに、どのように楽しむか?ということにも通じます。
    美術作品、とくにピカソの絵のような「きれいだね」という見方だけでは理解が難しい芸術に、触れるための方法の一つを知った気分です。
    読むと今すぐ美術館に行きたくなります。
    そして同じくらい、山や海や川にも遊びに行きたくなりました。

    レオナルド・ダ・ヴィンチの手記より
    「ダメな画家は、画家に学ぶ
    優れた画家は、自然に学ぶ」
    ロダンの言葉
    「美とは、生きている感じである」
    が何度も引用されています。
    この本に書かれたことは、要約すると大体このようなことです。

    著者の学生時代(美術解剖学教室)での経験や、実際に世界中の海や森で自然に触れた経験も併せて、この本が書かれています。
    また、ここでの「自然」は海や森のような私たちの外側にある自然だけではなく、内なる自然=内臓も含まれます。
    そこで著者の恩師である三木成夫さんの「こころは内臓にある」という説が紹介されていますが、生物学好きにとっても心くすぐられる面白い話です。ここではエビデンスが省かれているので、この説の詳細を理解するには三木さんの著作を読む必要があるようです。

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著者プロフィール

解剖学者・美術批評家

「2021年 『養老孟司入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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