本が好き、悪口言うのはもっと好き (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 78
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480435323

作品紹介・あらすじ

痛快エッセイ「『支那』はわるいことばだろうか」を始め、李白と杜甫の人物論、新聞醜悪録など、すべての本好きに捧げる名篇を収めた著者の代表作。

感想・レビュー・書評

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  • ユーモアとシニカルに富んだ文章にぐいぐいと引きこまれた。すらすらと読めるのだけれど、ことばの選び方(語彙だけでなく漢字とひらがなのバランスなども含めて)に細心の注意が払われていて、妥協を許さない真摯な思いが文章から透けてみえた。「『支那』は悪いことばだろうか」で、ことばそのものに問題があるのではなく、それを用いる心持の問題であるという指摘があり、胸を突かれた思いだった。昨今、広告や新聞等での表現に「そのことばは差別的だ」と指摘する向きも多い。いま一度、ことばを用いる自分自身の心持を見直すべきかもしれない。

  • 面白かった!
    こまごました日本語の雑学に加えて、書評的な文章も面白いので、これを読んで、読みたいと思った本が増えた。

  • タイトルが好みで珍しく装丁買い。この人のことは何も知らないで、先入感なしで読み始めた。
    専門は中国文学みたいで、比較的自分の好きな分野に近しい人。
    杜甫と李白の話なんかはもっとたくさん教えてもらいたかった。
    本人もあとがきで言っているけど、長く書いたものをギュッとした感じで、密度の濃い文体。読むのが少し疲れた…

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著者プロフィール

高島 俊男(たかしま・としお):1937年生れ、兵庫県相生市出身。東京大学大学院修了。中国文学専攻。『本が好き、悪口言うのはもっと好き』で第11回講談社エッセイ賞受賞。長年にわたり「週刊文春」で「お言葉ですが…」を連載。主な著書に『中国の大盗賊・完全版』『漢字雑談』『漢字と日本語』(講談社現代新書)、『お言葉ですが…』シリーズ(文春文庫、連合出版)、『水滸伝の世界』『三国志きらめく群像』『漱石の夏やすみ』『水滸伝と日本人』『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫)等がある。2021年、没。

「2023年 『「最後の」お言葉ですが・・・』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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