座右の古典 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
4.08
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本棚登録 : 256
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480435408

作品紹介・あらすじ

現代人の人生の指針となるような必読古典50冊を厳選し、あらすじ、読みどころ、名文、現代の視点からみたポイントなどを紹介、手っ取り早く古典のエッセンスを知ることができる読書ガイド。

感想・レビュー・書評

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  • youtubeで著者の鎌田先生の講義を視聴し、こんな素晴らしい先生がいたのかと感動した。で、この本も読んでみた。古典など全く読まない私でも、ここで紹介されている古典の要約と解説を読むことで、なんか大体わかったような気になれるのがよい。
     そして、2冊ほど気になった古典があったので、読んでみようと思う。

  • 火山学者による古典の紹介本。「今すぐ使える」という副題がミソ。そう、古典は役に立つ。そして、「最も早道」(まえがき)なのだ。実にありがたい本だ。

  • 古今東西の古典50冊を簡潔かつわかりやすく解説されています!単なる解説に終わらず、どのようにその古典を日常生活で活かせばよいかについても述べられており、とても面白く読めました!実際に、火山学者として人生の様々な場面で古典を活用されてきた著者だからこそ、このような明瞭で現実に即した内容が書けるのだと思います。各古典の解説文には、「名文ピックアップ」、「3行要約」が記述されており、歴史上の先人偉人たちの思想のエッセンスを短時間で吸収できます!出典やブックガイドが載っているのも良い!本書を読めば、きっと古典が読みたくなるでしょう!おすすめです!

  • 「好きなものを手当たり次第。」の自分にとって、時々、体中に染み渡る本に出会うこともあります。そんな時は「本はやっぱり素晴らしい!」って思います。
    著者の照らされた灯りを頼って、古典の世界に「本はやっぱり素晴らしい!」を探しにいってみようと思います。

  • 本探しの参考になる本も好きです。そんな本を読むと、紹介されている本を実際に読まなくても読んだ気持ちになってしまうことも多いから不思議です。でも、それはまた、ありがたいことだとも思っています。読みたい本は尽きることがなく、読まなければいけない本もどんどん増える一方。
    そしてこの本は、一気に50冊もの本を読んだ気持ちにさせてくれました。
    そして、この本自体、繰り返して読みたい本になりました。自分で自分の時間と手足と頭を使って行う行為もとても好きだし大事ですが、こんな方法があるよ…と参考書を頼りに理解するまでの時間をありがたく短縮させてもらう感じでしょうか。

    タイトルだけ知っている本は多数。読んだことがあった本は1冊。その本、ほとんど意味も分からず読んでいて(読んだ時期とシチュエーションはちゃんと覚えている)、この本で解説していただいて、やっと開眼。また読むと、もしかすると分かるかも。

  • 火山学が専門の著者は優れた書評家でもあったことには驚いた。とりわけ古典に関して造形が深く、本書でも古典愛を大いに語る。まえがきで古典を読むことの4つのメリットを挙げる。
    1.未来に対するビジョンが得られる。
    2.現代を読み解くキーワードが得られる。
    3.本質をつかむ訓練ができ、どうでも良いことに振り回されなくなる。
    4.過去の偉人の生きざまを追体験できる。
    さらに1冊の古典を読むと著者が一生かけて試行錯誤の果てに得た知識と処世術も得られ、人生の選択肢が増えるとベタぼめである。読みにくい古典を親切に解説してくれ大変ありがたい。

  • 有名な著者の古典必読書。この本で知ることができた古典もある。古典は読む人によって必要なものや同じものを読んでいても捉え方が変わってくる。長きにわたり読み継がれてきたものは必要とされてきた証であるが、しかし、今、急激に変化していく社会においては、そのまま鵜呑みにしてはいけない部分もあると思う。

  • 著者厳選古典50冊のエッセンスを著者自身の経験を交えながら紹介するブックガイド。

  • 火山学者の鎌田氏が古典の紹介を行う本。
    参考になる。

    メモ
    ・自分が使える自由は自分の負える責任に比例する
    ・美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える。

  • 「理科系の読書術」から鎌田先生に興味を持ち購入しました。

    数ある古典の中から筆者が特に人生の必読書と挙げた50冊が紹介されており、読んでみたいなと思う本も何冊も発見することができました。2:7:1の法則のうち、本書に紹介された本の中から2にあたる本が見つかればいいなと感じました。

    本書は古典へのハードルを下げてくれます。興味はあるけど、古典に手を出せない方にまず手に取ってほしい一冊です。

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著者プロフィール

鎌田 浩毅(かまた・ひろき)
1955年東京生まれ。筑波大学附属駒場中・高等学校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。「京大人気No.1教授」の「科学の伝道師」。著書は『新版 一生モノの勉強法』『座右の古典』(ちくま文庫)、『やりなおし高校地学』(ちくま新書)、『地学のツボ』(ちくまプリマー新書)など。

「2021年 『100年無敵の勉強法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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