- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480439321
作品紹介・あらすじ
積ん読したり、拾い読みしたり、歩いて読んだり、寝転んで読んだり、バスで読んだり。本はどう読んでもいい! 読書エッセイの名著、待望の文庫化!
感想・レビュー・書評
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タイトルだけで手にした本。1991〜94年に新聞と雑誌に掲載されたコラムをまとめ、97年に刊行。改題して文庫化となったようです。
「眺めたり触ったりが楽しい」に、賛同派と反対派の自分がいます。
賛同理由としては、書店で魅力的な棚を俯瞰したり平台の表紙・表題を眺めたり、更には手に取って観る時、また、自宅の積読本から次の読むべき本を選書している時、等の場面が私の代表例です。
反対理由は単純です。読まなきゃ意味がないし、読後の高揚感は何ものにも代え難い、と思うからです。(積読本の多さとの整合性が図られていない‥)
そんな訳で、帯の「本はどう読んでもいい!」に頷き、(読まなくてもいい)にチョイ救われます。
斜め読み、拾い読み、ランダム読み、ながら読み、解説から読む、カバーを外す、線を引く、角を折る、速読・遅読、音読・黙読・聴く読書、オーディオブックでスピードを上げる、最後まで読まない、延々と読み終わらない、オリジナルとダイジェスト等の読み方‥。
さらに場所や時間のこだわり‥等々、本との付き合い方ってよくもまあいろいろあるもんです。
すごいのは、著者の思い出や思いつきのその多いこと、多くの著作や映画のセリフからの引用・紹介があり、巻末に索引まであります。
章立てもなく、関連したショートショート的な文章がなだらかに続いていきます。どこから読んでも心地いい感じです。
結論‥本を読むのに正しい読み方などない!
ですよねー、そりゃあそうだ‥‥
でも、不毛な作品ではなく、温故知新、読書の奥深さと新たな気付きを与えてくれる一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書好きにとって、「あるある」と共感したり、「そんな楽しみ方もあるのか」と納得したり、読書の奥深さを感じることができる一冊。
積読、表紙を眺めるだけでも楽しいということ、記憶違いや内容を忘れてしまってもいいのだ、ということ、本を読むスピード、音読と黙読の違いなどなど、テーマは様々だが、すべてが興味深くて面白い。
新明解国語辞典(第四版)が読みたくなった。「動物園」を調べてごらん、という記述があり、それを読んだら衝撃を受けた。国語辞典が読み物になるなんて、思いもしなかったが、隅々まで読んでみたら面白そう。 -
本への愛がぎっしりつまった内容でした。本の読み方扱い方はじめ、様々な作品や著者の蘊蓄、本読みの悩みなど多方面からのアプローチで読書が気軽なものだということを感じさせるエッセイでした。
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何より読みやすい。
読みやすくて面白い。
書物がまた増えた。
買った中の1つが『新明解国語辞典』。
何故か? 是非、読んでみてください(笑) -
本について語ったエッセイなんて、読んだら楽しいに決まってる。
著者とは読み方も接し方も考え方も異なる部分が多々あり、そんな風に感じるのか!という驚きがあった。
作中に登場する本好きさん達のエピソードもまた興味深くて、自分が持っていない感覚に触れられてとても面白かった。
『本が好き』という気持ちは同じでも選ぶ本や関わり方は千差万別、というところに奥深さを感じる。
自身は好きなものにはずっと触れていたい人間なので、このタイトルには共感しかなかったです。 -
話題が多岐にわたる読書エッセイ。
最後まで読まない、読めない読書の効用。本を読む場所。音読について。読んだ本の記憶違い。などがよかった。
フランクな文体。断片的な構成。するする読めるけれど読後感はぼんやりしている。
引用の多さからエッセイなのに索引つき。
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ドイツで著者も交えた朗読会が盛んなのは知らなかった