着眼と考え方 現代文解釈の方法〔新訂版〕 (ちくま学芸文庫 エ-17-2)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480511485

作品紹介・あらすじ

伝説の参考書『現代文解釈の基礎』の姉妹編、待望の復刊! 70の文章を読解し、言葉を「考える」ための、一生モノの力を手に入れよう。解説 読書猿

感想・レビュー・書評

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  • 遠藤嘉基・渡辺実 共書による、「着眼と考え方現代文解釈」シリーズ
    現代文解釈の基礎は、高校1年生を対象とした現代文教本
    現代文解釈の方法は、大学受験生を対象とした現代文受験本 としている

    どうやったら勉強していいかわからない「現代文」について「なんとなくできた」から「いつもできる」へ導くのが本書2冊である

    問題解決のプロセスを言語化できるスキルは、現代文の理解を超えてあらゆる学習と知識の実践にとって、欠くことができない重要な技術である
    単に、学習、受験を越えて、広く日本語の「読み書き」、文章の内容と表現を把握するための「方法論」なのである

    気になった点は以下です

    ・現代文の解釈にあたっては、内容的意味もさることながら、表現的意味をつかむことが必要である
    ・文章を読むということは、実はもっと深いものであって、すらすら読め、よくわかったつもりの現代文が、つっこんで考えてみると案外わかっていなかった、ということがきわめて多い
    ・現代文は、「考える力」という武器がないと、読めないのである

    ・大学の出題を、テーマ別に仕分けして並べたものをひたすら解いていくという形式。
    ・部屋に置いてある箱をすべて開けきったら、次の部屋へ進んでいくというイメージで読んでました。

    ・各章は、 「着眼点」 ⇒ 「例題」 ⇒ 「類題」 ⇒ 「演習」 という フォーマットによっている
    ・また、「参考」にて、出典と、著者の紹介があって、出題の文をさかのぼるのをやぶさかでない
    ・文章の構造を、図示で表現したり、図表をつかっての説明があり、理解を助けてくれる。

    目次

    第1部 (意味的内容の把握)

    1 文脈復元
    2 段落設定
    3 大意要約
    4 趣旨判別
    5 題目選定

    第2部 (表現的意味の把握)

    6 文章解析
    7 語句解釈
    8 内容説明
    9 表現鑑賞
    10 文体判定

    第3部 (諸種の解釈力の総合)

    11 空白補充
    12 現代詩歌
    13 融合問題(現代文・古典)

    ISBN:9784480511485
    出版社:筑摩書房
    判型:文庫
    ページ数:496ページ
    定価:1500円(本体)
    発行年月日:2022年12月10日第1刷

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著者プロフィール

遠藤嘉基(えんどう・よしもと):1905-92年。鳥取県生まれ。京都帝国大学文学部卒業。京都大学名誉教授。国語学・国文学専攻。訓点語研究を中心に国語史研究を行った。専門の著書に、『訓点資料と訓点語の研究』(京大国文学会)、『新講和泉式部物語』(塙書房)、高校生向けには、『現代文解釈の基礎』(ちくま学芸文庫)、『古典文法便覧』(中央図書)などがある。

「2022年 『着眼と考え方 現代文解釈の方法〔新訂版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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