- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480687623
感想・レビュー・書評
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アニメ、コミックの悪役たちの世界征服の話からはじまっている。
とにかくアニメ、コミックのことよく知っている。
世界征服後にしたいこと(目的)がわからないことを指摘し、世界征服がいかに割が合わないことかを説く。
自分だけ豊はあり得ない。
アメリカ的世界征服とは自分たちの文化を押しつけて自分たちがスタンダードだとすること。そうすると人類のお世話係になる。
世界征服とは、人々の幸福の基準である現代の価値観・秩序基準を否定すること。 -
子供向けマンガやテレビ番組によく登場する「世界征服」とは一体何なのか、その目的と達成・維持方法を、楽しく真面目にオタクっぽく考察した本。
征服者のパーソナルタイプ別分析くらいまでは単なる娯楽本として読んだが、「第3章 世界征服の手順」以降は読んでいて少し憂鬱となった。
自由主義経済が優勢となり、フラットな世界になった現代においては、世界征服のパターンは企業経営に限りなく近くなり、征服者にはリーダーシップや責任感がこれまで以上に求められるようになる。そして、世界征服によるメリットは期待以上に小さくなる。つくづく世界征服は”割の合わない”ものとなったことを示唆しているからだ。この辺は、仕事に従事している人にとって身近な話に感じられるはず。
著者は、「悪とは、その時代の価値・秩序基準を破壊すること(P.187)」と定義し、いかに現代で世界征服のような形で悪事をなすことが難しいか、かえって今より平和的な世界を目指すことになりはしないかと、結論づける。素直に肯定できない部分もあるが、よくもまあ、こんなどうでもいい疑問を一冊の本にまとめたものだ、と感心する。
素朴な疑問を、疑問の形で終わらせずに自分なりに考えて結論を出してみる、というテキストとして読むとよくできている。 -
オタキングの岡田斗司夫が様々な漫画の悪役達を例に挙げながら果たして世界征服とは何か、そんなことは可能なのかを考察する。
世界征服の目的や制服者のタイプにはどんなものがあるか。そしてその手段とは。。。 ドラゴンボールなどの有名作品の実例が楽しい。突き詰めて考えると世界制服とは何とも割りに合わないものである。
最後に岡田斗司夫が結論として考える現代の悪の組織が興味深い。岡田斗司夫の思想的な部分が色濃く感じられる一冊。 -
結論としては世界征服は割に合わないと。あと「悪」というのはその時代の価値、秩序基準を破壊するものだということ。なるほど!
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アニメや特撮に登場する悪役が目指す「世界征服」の実現性について、真剣に考察してみた本。
さまざまな悪役を調査し、「悪」の定義、「世界征服」の目的などからタイプ分けしている。
現代で世界征服をするなら、ボランティア組織になってしまうらしく、笑えます。 -
世界征服を企むマンガやアニメの悪役なんかを紹介したり、金正日を例にすべてのモノに値段がついた、階級社会でなくなってしまった現代に昔の意味での世界征服に価値があるのかって話とか。アメリカとローマの比較とか面白かったけど、言いたかったことへの論理展開が最後の数ページで全て終わってる気がする。
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かなり真面目?に世界征服を目指す方法が書かれています。楽しく読みました。もっとふざけた笑わせる本だと思っていたので、小奇麗にまとめてきたなぁって思うところもある。
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世界征服をまじめに論ずる世界初の本です。
ということで、「あ~この手があったか。やられた~。」
的な着想に星をつけました。
題名から想像できることですが、一生懸命まじめに論じられている様に
見えますが所詮単なる暇つぶしの読み物です。
1時間程度の暇つぶしにもってこいです。 -
こんな風にきちんと世界征服について考えた人がいただろうか⁉
非常にマニアックかつ説得力があって、面白く読めた‼