路地の教室―― 部落差別を考える (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480689115

感想・レビュー・書評

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  • いろいろと考えさせられる1冊でした。

  • 平成26年2月13日読了。

  • この著者の「路地」の本は、前々から読みたい気持ちがあり、今回ちくまプリマー新書から出たので読んでみた。
    一読してみて、すごくまっとうな感覚の持ち主なんだなと感じた。
    差別について、人間について、過激でもなく、温くもなく、淡々とやさしい思想が展開されている。
    ほかの本も読んでみたいと思った。

  • 『日本の路地を旅する』(文春文庫)に比べて、慎重に言葉を選んでいる。「路地」出身の著者だからこそ取り上げることができる事実多々。その評価については、ヒントを出しながら読者に委ねている感。学校教育においてマイノリティ(「路地」出身者含む)が疎外されてるという文脈で「……学習障害のある子供に対し、精神障害の病名が付くケースも多くなりましたから、教師がその子供への教育を……専門家に任せてしまい、積極的に取り組もうとしないことも……」というところが印象に残った。「路地」をめぐる教育の最終地点は一見ありふれた「他者への気づき」か。しかしそのありふれた言葉も「路地」出身で「路地」を見てきた著者だからこその説得力がある。

  • 「路地」出身者の筆者が、「路地」出身者、一般人双方の視点に立って、現在の日本に残る根深い部落差別について、自らの思うところを書き記し、社会に向けて、その歴史をきちんと踏まえるところから始まると説く。

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著者プロフィール

1978年、大阪府生まれ。大阪体育大学卒業後、ノンフィクションの取材・執筆を始める。2010年、『日本の路地を歩く』(文藝春秋)で第41回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2012年、「『最も危険な政治家』橋本徹研究」(「新潮45」)の記事で第18回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞大賞受賞。著書に『被差別のグルメ』、『被差別の食卓』(以上新潮新書)、『異邦人一世界の辺境を旅する』(文春文庫)、『私家版 差別語辞典』(新潮選書)など多数。

「2017年 『シリーズ紙礫6 路地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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