- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480690272
感想・レビュー・書評
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着物を初めて着たい人から日常使いしたい人まで対象にした指南書
まだ手元に着物関係のものが一切ない初心者状態から初められるようになっていると共に
既存のルールやよく言われている事の守るべきところと、独自の方法とセンスで崩して如何に現代で手軽に着物を着るには?という視点で語られている
・目次
きものへの長い道
ワードローブの組み立て方
いいものをかしこく手に入れる
実力派の脇役をそろえる
お金をかけずに目を肥やすには
自然で上品な着こなし
お手入れは人まかせにしない
きもの上手の裏ワザ集
もっときものを遊びたい
シンプルな着付けがいちばん
初心者は最低限何が必要か?手に入れるにはどうすればいいか?
使いまわす方法や、著者の実践している常識の崩し方
「教科書通り、呉服屋さんの言いなり」ではなく、現代で着物を楽しむための知恵
呉服屋との付き合い方、振る舞い方、その上での良し悪しの見分け方
最低限必要な着物の種類、襦袢、半襟、小物
着回しのための柄や色の選び方
着物は昔どう着られていたのか?今はどんな認識になっているか?
TPOに合わせた着物の選び方と着方
一人で準備、着付け、手入れ、片付けまでするための著者なりの方法
着物の生地のリフォーム、リメイク
基本的な着付け手順
これが出版された当時は「着物警察」なんて単語はなかったけれども
昔から口うるさい人はいたんだろうなぁと思わせるような表記がいくつか
柄や帯、抜き具合にしても、正解は人それぞれの常識の数だけあるのでしょうねぇ
100%悪意というわけでもなく、善意を含むところが厄介なところだろでしょうか
「着物を着るには?」に関する基本的な情報が網羅されていて、私も着させられるなと思い出した
諸事情により私も以前、元義伯母に着物の着付けを一度教えてもらった事がある
ただ、それは着せるという行為だけで、TPOに合わせた着物の選び方や、そもそもの着物の詳しい種類、帯、小物の役割や意味はそんなに知らなかったわけで
やはり知識というのは順を追って体系的に知っておかないといけないなぁと実感
米澤穂信の古典部シリーズで、折木奉太郎が小紋を「comon=ありふれた」という解釈をしていたのを、二人の解釈がズレているのに意味が通じていると笑ってたけど
では実際に小紋とはどんな着物なのかというのは漠然としか理解してなかった
訪問着、付下げの違いも柄が繋がっているかどうかという理解だったし
紋も家紋でなく、自由に決めていいというのも、常識なのかは別として面白いと感じた
ちなみに、この本は実家に帰った時に、本棚で見かけて母に断わってもらってきた
母はお茶をやってるし、定期的に着物を着ているので、何かと役に立つ情報があったのではなかろうか?
あと、これを読むと自分も着物を着てみたくなるし、男物なら単衣と長襦袢と下駄と帯くらいあれば、夏なら気軽に着れそう
だけど、着物を来て出かけるようなイベント、ないんですよね……詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
着物初心者に役立つ。呉服屋さんの商売の仕方の簡単な説明や、着物を着る時の基本と、著者が敢えて外す点などを分かり易く書いてある。
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和のイベントプランナー森荷葉さんの「自分のセンスを生かし、着物を現代に楽しむための知恵」が満載の一冊です。
着物は決まりが多くてとか、窮屈でとか、思ってる方に着物の楽しさを語り口調で読みやすく綴られています。