- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480804013
作品紹介・あらすじ
ぼくたちは、ぼくたちに出来ることをしよう。不思議な力を持つ双子の兄妹が見た、宮廷の光と影。日本を代表するファンタジー作家が、満を持して発表する書き下ろし長編三部作。第1巻は、王暗殺の陰謀をめぐる物語。
感想・レビュー・書評
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悪者に国を追われたアーサー王子が旅の途中で仲間を募り
伝説の宝剣を手に入れて敵を退治する話かと思ったら
(それなんて『アルスラーン戦記』)
本を開いたとたんに王様だった。
全3巻読了。
話が動き出すまではダルかったが、動きだしてからの展開は早かった。
いわくありげに紹介されていたサー・パーシヴァルやサー・ガラハッドが
たいした活躍もしないままフェードアウトしていったのが若干拍子抜け。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後がハッピーエンドじゃない感じで、ちょっとしょんぼりだったけど、
女の子が主人公で、本人はあんまし冒険しないけど、
おもしろくて最終巻までぐぐっと読んでしまった。 -
ただただアーサー王ってのに魅かれて借りた本です。
調度Fateのアニメ見てたんだもん。
そりゃ借りちゃうよねぇ~
個人的にはアーサー王ってどんな感じなのかが知りたくて借りた本だけど、もちろん、アーサー王をモチーフにしているだけで伝説と一緒とは思ってません。
内容はアーサー王が築いた幸福と安寧の国キャメロットで双子の兄妹が小姓をしている。その双子には魔力があり、兄は鷹に妹は小鳥に変身できる。
王が自分の姉たちをキャメロットに招待したが、そのうちの下の姉がアーサー王を殺す計画を立てているのを妹のメイウェルが知ってしまった。
ってところかな。
メイウェルが可愛いんだww
年頃がいくつかわからないけれど、汚れていなくて明るくて善の塊で☆
登場人物が多いのはちょっと最後まで把握しきれなかったけれど二巻三巻も借りたから少しずつ把握できるでしょう。
まだ幼いメイウェルの恋の行方も気になります。
いいね。幼い恋は穢れを知らなくて微笑ましい。
兄のフリンも少し大人びているけれど実直で妹と王を大切にしていて好感のもてるキャラクターです。
愛されるべき双子がこの後どうなっていくのか。
今回はアーサー王を守りきることができたけれどこの先もうまく行くのか。
童心に帰って楽しみたいと思いますw -
オリキャラの双子が主人公?
しかも湖の貴婦人の弟妹って(笑)
と、正直、軽く見て読み始めましたが……とんでもない、良い物語でした。
しっかり主人公なのに、名脇役。
オーソドックスなアーサー王伝説を、変わった視点から、新鮮に語っている。
ティーンズ向けだろ、なんてバカにしちゃいけません。
モルドレッドが好きな人には特におすすめ。
ややネタバレ?
オリキャラである主人公の視点から描かれるキャメロットの物語で、主人公は王や騎士たちに深く関わるわけですが、肝心な所では影響力がない。
主人公がいてもいなくても、物語は伝説の通りに進む。
かといって蚊帳の外なわけではなく、きちんと関わっていて、違和感がない。 -
304.初、並、カバ小スレ、帯なし。
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有名なアーサー王伝説がベースであるが、明るめに書かれていて読みやすい。
読んだ後にがっかりはしない。 -
構想10年(もっとか?)という、ひかわれいこのアーサー王物ファンタジーが遂に出版。日本では久しぶりに出たまともなアーサー王物です。メリウェルとフリンという鳥に変身できる双子の兄妹の目から見たアーサー王宮廷の物語。王になってすでに中年のアーサーの国内平定も終わった宮廷。少年のモードレッドがキャメロットにやってきた日からから始まる。文章も読みやすいし、特にもとネタを知らなくても楽しめる。(ただし知ってればさらにおもしろい)モードレットがいい子なのがわたしの好み。<br />
騙されて夫を殺され、さらに子供達を奪われたイグレインの悲しみと憎しみ、それを受け継いだ娘モーゲンという、アーサーに敵対する女性達を正面から書いた作品は日本では初めてじゃないかなと思う。(海外作品にはあると思うが未訳ばかり)伝説の再話ではどうしてもこのあたりはさらりと書かれて終わりで、正義のアーサー王に悪さする女達と取られかねない描写になってしまうので、小説という形でイグレインとモーゲンの心情を描いてくれたのはうれしい。<br />
若い読者を対象にしたためか、登場人物が大幅に整理されてしまっているのはちょっと残念だが、この本を機に他のアーサー王物読者も増えることを望む。