ミッキーかしまし

著者 :
  • 筑摩書房
3.81
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  • (16)
  • (6)
本棚登録 : 927
感想 : 155
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480814869

作品紹介・あらすじ

テヘラン生まれ、エジプト・大阪育ちの「ミッキー」。その波瀾万丈、驚天動地、抱腹絶倒の日々。自由奔放なイラストも楽しい脳みそつるつるエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • お酒の話やら友人との付き合いやら、日常について書かれたエッセイ集。

    ぜんぜん力が入っていないというか、身内に向けて書かれているのかな、とさえ思えてくる文章だった。なんだろう、この感覚には覚えがあるぞ、と考えていたら思い当たった。
    友人が書いているnoteの記事と雰囲気が似ているのだ。
    その友人は日本で一般的に生活していたら経験できないことをしていて、noteでその記録を公開している。何がどうしたということをただ書き連ねるのではなく、その時々の自分の感情も一緒に書いてくれているので、読んでいるこちら側も追体験しているような感覚を楽しめる。
    その友人のことをかっこいいとか、羨ましいと表現することが多かったけど、西さんのエッセイを読んでいて気づいた。その友人も、西さんもたくましいのだ。
    ”自分はこう思うよ!”と言い切れる態度。素晴らしいの一言に尽きる。西さんも感情豊か。


    笑うポイントがしっかり用意されている西さんのエッセイは、さすが関西人という感じ。笑えるオチをつけるために自分で自分に向けてアシストパスを出しているみたいだった。サービス精神すごい。

  • 楽しみにしていた西加奈子さんのエッセイ。
    文字は小さくはないがぎっしり改行もあまりなく書かれていて、開いた途端に読みにくそう…と思ったが、読みにくい事はなく、とても面白かった。西さんのパワフルさと破天荒な様子が本当に面白かった。挿し絵をご本人が描かれていて、その野生味のある挿し絵も良かった。

    ちょっと下品な印象を受ける所が気になるんだよなー。前に「さくら」を読んだ時も感じたのですが…。他の小説はそんなことないのかな?また、他の作品も読んでみたい。

  • おもろかった!
    大爆笑…ではないけれど吹き出すポイントが要所要所に。

    最初、ゆったりとした語り口?が
    どうにも合わなくて なんで西さん、関西弁でスピード感あるエッセイにしなかったんだろ←変な先入観…
    と思って眠くなったりしたんだけど(汗)、だからこそここぞと言う時の関西弁がパンチを効かせてるのかな。

    途中からどんどん読んだ

    加藤登紀子、怖くね?

    の連投にやられた
    電車で呼んでてニヤニヤしてしまって前の人にガン見された

    「たくまし」
    も、買うな。こりゃ

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「吹き出すポイントが要所要所に」
      私は文庫「この話、続けてもいいですか。」になってから読みましたが、本で顔を隠して噴出しそうになるのを最小限...
      「吹き出すポイントが要所要所に」
      私は文庫「この話、続けてもいいですか。」になってから読みましたが、本で顔を隠して噴出しそうになるのを最小限に抑えましたヨ。。。
      2012/11/09
    • ginger-pekoさん
      nyancomaruさんっ
      私は最近「この話、、、」の方を読みましたがっ
      あれは反則です。電車ではマスクなしでは読めませんでしたよ(ちょうど...
      nyancomaruさんっ
      私は最近「この話、、、」の方を読みましたがっ
      あれは反則です。電車ではマスクなしでは読めませんでしたよ(ちょうど秋の花粉症で良かった、、、? 笑)
      2012/11/16
  • やばい。
    ひさしぶりにエッセイでツボりました。
    リリーさんぶりに笑えたかも。

    領収書と標語に対する西さんのつっこみが最高です。

    おもしろかったので、あっという間に読み終えてしまいました。

    こんなエッセイが書けたら楽しいだろうなぁ。

    第二弾でないかなーと楽しみです。

    イラストも味があってかわいい。

  • (2017/7/26読了)
    今から約10年前のエッセイ。続編に、ミッキーたくましがある。読んでいてなんか記憶に引っかかることが多いので、読んだことを忘れているのかと思い、以前の読書ブログ(ヤ○ー)見返してみたが、読んでなかった。
    思考の方向性が似ていて、でも、私は西さんのように言葉で表現できない。なので、そうそう!その通り!よく言ってくれたよと頷きながら読んだ。
    あとがきに、この本を読んで何かを思い出し、それが少しでも楽しいこと、美しいこと、平和なことであればとある。何を思い出した訳ではないけど、とても楽しく平和な気持ちになった。
    10年経ったので、西さんももう今は40歳なんだね。

    (内容)
    テヘラン生まれ、エジプト・大阪育ちの「ミッキー」。その波瀾万丈、驚天動地、抱腹絶倒の日々。自由奔放なイラストも楽しい脳みそつるつるエッセイ。

    (目次)
    はじめまして
    ナニワチーフ道
    標語たのし
    領収証ナウ
    カタコトの外人
    人のカゴん中
    モテる時期
    趣味はなんですか
    仁義返してください
    酔い方いろは酔い方いろは・友達編
    良い方いろは
    旅館の誰か
    ルビーの指輪
    間殺し
    クレアくれ
    くちぐせちゃん
    沖縄8度9分
    Are you GA
    Yes' I am GA
    猫将軍幽体ゲンガー
    奇跡体験!ビフォーアフター
    免許グラデュエーション
    DRAGON BALLS
    風の谷の家電
    青い目がほしい
    カンサイ・スーパー・誕生日
    料理のこと
    情熱Tリク
    春なので勧誘
    人間ドック(笑)
    これくらいにしてくれて
    ライブ de NIGHT
    健康さん
    アネモネ
    あとがき

  • おもしろい!一緒にお酒飲みたい!

  • 201309

  • サイコ――――!!!
    この本の勢いと騒々しさを、そのままエネルギーにしてほしいくらい!!
    めちゃめちゃ元気が出そう♪♪
    つい声出して笑ってしまうので、静かな場所で読むのは厳禁。
    電車の中で読んだらただの怪しい人。

  • 読むがよし◎

    笑うよ!絶対。

    西加奈子のエッセイ集。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      文庫になった「この話、続けてもいいですか。」で読みました。ホント爆笑です。。。
      文庫になった「この話、続けてもいいですか。」で読みました。ホント爆笑です。。。
      2012/09/07
    • akaneeeさん
      西加奈子さんの物語も大好きだけど、エッセイでもここまで惹きつけられて、ほんとにますます大好きになった作家さんです。
      西加奈子さんの物語も大好きだけど、エッセイでもここまで惹きつけられて、ほんとにますます大好きになった作家さんです。
      2012/09/15
  • 西さんのリズムが知れて良かった。立て看板?へんしつしゃの話が特に面白かった。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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