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- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480823793
感想・レビュー・書評
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「俳句の誕生」(長谷川 櫂)を読んだ。
骨太の俳句論です。 ここまで真剣に『言葉』について掘り下げるんですね。
少し長いが、印象的な部分を引いてみる。 『言葉以後の人類はこうして言葉の罠にかかってしまった。言葉の檻に閉じ込められ、言葉の鉄格子によって永遠の静寂から遠ざけられた。(中略)いいかえれば、言葉の檻に幽閉された人間がかすかに覚えている言葉以前の世界、永遠の静寂への郷愁!それこそが詩歌なのだ。』(本文より)
ついわかったようなつもりになってしまうが、ズーン!と深い深い世界なのだよね。
そういえば「切れ」については詳しく述べているが「季語」についての言及があまりなかったな。
お気に入りの俳句をふたつだけ引く。 《さみだれや大河を前に家二軒 蕪村》 《滝の上に水現れて落ちにけり 後藤夜半》
あー面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
俳句という世界の衰退を嘆く実作者の一人。
そして、それは俳句の再生には繋がりにくいのではないのかなーなどと思う。
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