相手は変えられない ならば自分が変わればいい: マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係 (単行本)
- 筑摩書房 (2019年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480843180
作品紹介・あらすじ
パートナーとの関係を改善するためにマインドフルな心理療法ACTを学ぼう。あなたに必要なのは、自分の心の動きを理解しその対処方法を身に付けることだ。
感想・レビュー・書評
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メンタリストDaigoさんのユーチューブで、
私が見る傾向の動画では、何度も勧めていて、とても気になったので購入。
読むのは遅くなりそうですが、楽しみです(^^詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主に恋愛関係の向上に焦点を当てた本。
この本の非常に面白い点は2つある。
一つ目は、大前提として恋愛はロマンスではないことを強調しているところだ。我々はラブソングやドラマ、物語や友人からの話を見聞きする中で、恋愛とは美しくて優雅なものと勝手に信じてしまっている。もちろんそういった一面があるとは否定しない。しかし、そのような理想的な関係を築くには双方の努力が欠かせないのだ。つまり、恋愛とは結ばれるのではなく、お互いが協力し合って結び合わなければならない。
二つ目は、パートナーではなく自分の行動をどのように変えるかに重点を置いているところだ。カップルの話を聞くと「相手が〜だ」と言った愚痴がよく溢れてくる。しかし、相手の考えや行動は変えるのは難しい。ならばこちらが変化すれば良い。という逆転の発想がされている。そして、面白いことに自分が変われば多くの場合、相手も変わるのだ。
では、どうすればいいか。気になった方は是非手に取って読んでみてほしい。 -
理想の恋人、恋愛などは存在しないが、どうしても求め、衝突することが多い。理屈では相手は変えられないと分かるが、実際には相手に変わって欲しいと願い、強要してしまうことがしばしば起こる。そんな時、この本を読み、多数の質問にじっくりと向き合うことで、解決の糸口が見つかる。パートナーと読み進めても面白そう。
個人的に好きな文
あなたの欲求と欲望は価値ではない。価値とは、あなたがしたいこと、したい行動のこと。他者から得たいものではない。また感じたいものでもない。つまり、意志だけで実行できないことは価値ではない。パートナーから愛情を受け取りたいは、願望や欲求になる。ただ愛を与えることは価値になる。
自分がコントロールできるものだけにフォーカスすることで自信が持てる。
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様々な人間関係を霧の濃さや透明度で表現している本ですね。
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職場の人間関係で困っており購入、
参考になる部分もありましたが、
ほとんどが恋愛や夫婦関係などのパートナーシップについて、関係を修復するためにはどうしたらいいかが書いてあります。
必要になった時にまた手に取りたいと思います。 -
人間関係に苦戦していたので手に取りました。
苦しい状況は自分の心が作り出していたもの、思い込みや思考のクセが邪魔をしていたのだなと痛感。
エクササイズとして、いくつもワークが出てきます。一人でできるもの、パートナーと一緒にできるものも。書き込むものではなく、時間をかけずにその場でできるとても有効的なものでした。
感情や思考について分かりやすい例えを用いながら、順を追って明確に説明してくれているのでスッと入ってきて、まるでカウンセリングを受けているような感じ。
抽象的ではなく、とても具体的で実践的に思考の扱い方が学べます。即実践できる点がいい◎
習得するにはなかなか鍛錬が必要そうですが、続ければ間違いなく効果は出るだろうと思います。
ネガティブな考えから抜け出せなかったり、困った思考や感情の扱い方に手を焼いている方におすすめ。
また、マインドフルネス、感情の気づき、観察する自己、受容などは仏教に通じる部分があり、仏教精神を万人に分かりやすく噛み砕いて実践的にしたものでもあると感じる部分もある。仏教本は抽象的でイマイチ難しくて理解できないという人にもおすすめ。 -
まさしくタイトルの通り、
人は変えられないが、じぶんは変われるというテーマの本であった
そのための準備、思考し、対策・エクササイズなど人間関係を豊かにするための手法を学べる本であった
参考書という印象を受けたため、
一回読んだだけではダメだと感じた
→内容を理解し知識にし、再現性を持って実行できてこそ真価を発揮する本だと感じた
個人メモ
DRAIN、LOVEと頭文字をとって理解しやすくされている印象を受けました
ドレイン字の如く、消耗をするプロセス
本書では愛の消耗プロセスと記載されているが、
切断、反応すること、回避すること、心に囚われる(殻にこもる)、価値を無視するという頭文字をとったものになっている
これらを意識し、認識し、避けるのではなく受け入れるあるいは承認するその上で対応をする
というマインドフルネスな視点でいる重要性が書かれている本
印象に残ったフレーズ
「誰もが皆コントロールフリーク(他者を操ることに熱心な人)」
これを著者は恐るべき2歳児(初めての反抗期)という
反抗期は自我が目覚めた証拠だが、初めて自分の思い通りにしたいという気持ちから泣いたり喚いたりするというものなのかなと
パートナーにコントロールフリークなのはそのため
その他、
DaiGo氏も動画で解説をしていた思考・感情に名前をつける
「怒り」「悲しみ」など
揉めた際、ユーモラスに物語に名前をつける
おっと「家事の物語」にはまったみたいだ!など
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お、また〇〇の物語だぞ!
読みづらいけど、読破したら5つぐらい一気にレベルアップできる感じの本。 -
マインドフルネスの言葉にひかれ読んだ。夫婦やパートナーとの関係を修復するためのハウツー書という感じで受け止めた。筆者の夫婦関係や医師および心理の専門家としてのknow-howを基に書かれたものである。
人間関係は難しいとともに、自分を変える勇気も場合によってはもっと難しいと思う。 -
"あなたの価値は誰かから欲しいものではなく、あなたがしたいことや行動のことだ"
重ね重ね、価値とはしたいことで欲しいものではない、と語られている。ACTの活用方法inパートナーとの関係な本。パートナーとするエクササイズ多めなのでほぼ飛ばした。相手をコントロールすることは非現実であると前置きし「相手をこうしたい」ではなく「相手との関係を通じて自分がこうなりたい」ということに重点を置いている。
ACTの、行動の真実さや正しさよりも有効性を重視していること、価値の正誤や優劣を測ることを無意味だと言い切るあたりは分かりやすくて実用的で好き。