反ユダヤ主義の歴史 第4巻 自殺に向かうヨーロッパ

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (606ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480861245

作品紹介・あらすじ

1870年代ドイツの反ユダヤキャンペーン、ドレフュス事件やパナマ事件などフランスを揺るがす出来事の深層を検証、ロシア革命、ポグロム、さらに第一次世界大戦からヒトラーの「最終的解決」へと至る反ユダヤ主義の狂瀾にあえぐ瀕死のヨーロッパを、人類の極北を透視する冷厳な筆致で描く。

感想・レビュー・書評

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  • ある意味において、第三帝国がユダヤ人とジプシーに割り振った運命は、ドイツの勝利の暁にヨーロッパの他の全ての民族に言い渡されることになったに違いない運命を予告するものだった。そのまま事が運べば、東ヨーロッパ諸国は地上からの消滅を余儀なくされ、西ヨーロッパ諸国は完全に第三帝国の属領とされていたことは疑いないからである。前者に対して行われた生物学的なジェノサイドが、後者について文化的なものとして行われようとしていたわけである 。

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著者プロフィール

(Léon Poliakov)
1910年ペテルスブルグに生まれる。1920年以降フランスに住む。パリ大学で法学を修め、その後ジャーナリズム活動と歴史の研究に携わる。1944年に「現代ユダヤ文献センター」の創設に加わり、国立科学研究所(CNRS)の研究員として多くのゼミナールを組織するなど、学際的な人種主義批判・研究活動のパリにおける中心メンバーの一人となった。パリ大学文学博士。1997年死去。本書のほかに、大著『反ユダヤ主義の歴史』(全5巻)、自伝『音楽家たちのやかた──回想録』などがある。

「2014年 『アーリア神話 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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