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- Amazon.co.jp ・本 (606ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480861245
作品紹介・あらすじ
1870年代ドイツの反ユダヤキャンペーン、ドレフュス事件やパナマ事件などフランスを揺るがす出来事の深層を検証、ロシア革命、ポグロム、さらに第一次世界大戦からヒトラーの「最終的解決」へと至る反ユダヤ主義の狂瀾にあえぐ瀕死のヨーロッパを、人類の極北を透視する冷厳な筆致で描く。
感想・レビュー・書評
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ある意味において、第三帝国がユダヤ人とジプシーに割り振った運命は、ドイツの勝利の暁にヨーロッパの他の全ての民族に言い渡されることになったに違いない運命を予告するものだった。そのまま事が運べば、東ヨーロッパ諸国は地上からの消滅を余儀なくされ、西ヨーロッパ諸国は完全に第三帝国の属領とされていたことは疑いないからである。前者に対して行われた生物学的なジェノサイドが、後者について文化的なものとして行われようとしていたわけである 。
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