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- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480873903
感想・レビュー・書評
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人物・建物索引があるとなお良いかと。
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建築史家である藤森照信氏の論文類をまとめた一冊だ。開化篇は江戸から東京へ移り変わる都市計画からお雇い外国人とコンドル先生の登場、そして辰野金吾からなる日本人建築家の生き様・・・・とあったのに続き、栄華篇では「自覚世代」と呼ばれる日本人建築家たちが辰野とはまったく違う立ち位置、考え方で建築と関わっていく新たな時代を描いている。
アールヌーヴォー、アールデコといった当時流行った流れはどこからやってきたのか、丸ビルをはじめとするオフィス建築はどうやって生まれたのか、など、興味深い。
特に、昔のビル設計で2つあるエレベーターを「表側と裏側の二か所に設置した」という話が興味深かった。現代では複数のエレベーターは一か所に集中して並べるのは常識だけれど、知識が何もない手探りの状態では、階段のように二か所分かれて設置したほうがいい、という判断が為されたりもするんだな。
今ある「当たり前」のかたちが、大昔の試行錯誤や取捨選択の末に生まれ残されてきたものなのかと思うと感慨深い。
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