森茉莉贅沢貧乏暮らし

著者 :
  • シーシーシーメディアハウス
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本棚登録 : 139
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484032245

作品紹介・あらすじ

森鴎外に溺愛された"薔薇くひ姫"の白日夢。

感想・レビュー・書評

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  • "個性"という言葉が

    こんなにピッタリな女性は
    なかなかいないと思うのです。

    文豪・森鴎外の長女 茉莉。

    茉莉ワールドを解説した
    これは、ムック。

    卵から 芸能人まで

    彼女にしか出来ない
    やり方で

    好きか嫌いか 
    ただ それだけで

    一刀両断に批評する
    エッセイは 痛快です。

    とはいえ 決して
    竹を割ったような性格ではなく

    むしろ いい塩梅の
    底意地の悪さというか
    観察眼の鋭さというかー

    一方で お嬢様育ちの
    "不思議ちゃん"でもあり。

    身近にいたら きっと
    なかなか厄介な女性なのでしょうが

    その独特の世界観や
    表現力・感性には

    ずっと見ていたい

    と 思わせられる
    何かがあります。

    特に 無類の食いしん坊
    ということもあって

    食べ物についての文章が
    他にはない 独創的な魅力に
    溢れていて

    同じく 食いしん坊の私は

    何度も読み返しては
    共感しています。

  • この方関連の本は、たまーにすごーく読みたくなる。
    ご飯の写真が多くて楽しいけど、載ってる作り方は「2時間煮込む」とかそういうのが多くて、まねはできない。

  • ファザコンで有名な森茉莉さん、1903(明36)年1.7~1987(昭62)年6.6<享年84>「贅沢貧乏」だった森茉莉さんの日常が詰まってます。目覚まし時計、ラジオ、カメラ、鏡、ボールペン、拡大鏡・・・アガサ・クリスティの本、白石かずこのレコード、小さな犬やあざらしのぬいぐるみ・・・買い物メモ、新聞の切り抜き・・・!写真がふんだんにあって読みやすいです。森鴎外さんの長女、森茉莉さんの贅沢貧乏の暮らしぶりを(存分に)垣間見ることができます!

  • 小説は一度読もうとして挫折してしまいましたが、これは森茉莉に関わるエピソードが写真などとともに紹介されていて、愉しく読むことができました。
    エッセイも読んでから、再挑戦しようかな!そこはやっぱり『甘い蜜の部屋』で(笑)

  • 森茉莉の身辺にあった遺品の数々の写真や食にまつわる文章から料理を再現したもの、住んでいた下北沢近辺の当時の昭和30年代、40年代の地図を参考に行動範囲を紙面上で辿ってみたり…。そういう本。住んでいた「倉運荘」や「代沢ハウス」の住所が載っていたので、GoogleMapで調べたら、現在「倉運荘」は「倉運マンション」に、「代沢ハウス」は現存していたのでストリートビューで見てみた。「代沢ハウス」を見た時、ここに住んでいたんだ、と、感慨が。実際に下北沢へ行って、森茉莉を偲びながらこの本を片手に歩いて、邪宗門で紅茶を飲みたい。

  • 作品アルバム風。料理の写真がいっぱい、うまそー。
    そういえば中野翠は茉莉好きでよく書いてたなー。とにかく森茉莉は面白そうだ。いっぺん読んでみよう。

    あと152ページの写真はいい感じだぞ。恋の話も。あと森家の名付けは好きだ。不律(ふりつ)、杏奴(あんぬ)、類(るい)、五百(いお)

  • 自分の中の森茉莉ブームが再来。
    実際につきあうとなると難しそうだけれど、こういう人は好きだなあ。
    ドッキリチャンネル等の随筆は結構読んでいますが、小説は未読。
    お耽美な世界には入っていけるかわからない…
    貧乏でも心意気で贅沢な気分になれるんだ!と勇気をくれる一冊です。

  • 貧乏でも、心に花を。

  • 秘蔵の写真多数。
    ・・しかしこれ、写真の肖像権かなにかでモメて
    回収さわぎがあったように思うのだが、
    普通にまた入手可能になったのか?

    昔の金持ちの生活(笑)が垣間見えたり
    森茉莉の美意識のはじまりがうっすらわかったりする。
    料理の参考にもお勧め。

  • 森茉莉がどんなものを見てきたのか少しだけ味わえる本。読めば読むほど彼女の愛らしさにドッキリ。我侭で食いしん坊で超お嬢様だったのに貧乏な暮らしも虐めも体験してるという凄い人。尊敬してます

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