- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784484062242
作品紹介・あらすじ
古今東西の名著名作を読破する法。死ぬまでにゼッタイ読んでおきたい人生の必読書ガイド。
感想・レビュー・書評
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外国では、1000ページを越えるフィクションがゴマンとあります。みんな、京極夏彦のような本を出している。
私たちは、再読、再再読したいと思う。っているだろうか。多くの本は一度だけ読むと、二度と振り向かれることもない。私たちは、なんと多くの本を消費していることだろう。しかも、そのほとんどが、再読する価値がなかったとしたら。再読したい本を何冊もっているかで、読書の質が問われるかもしれないではないか。
評論家・呉智英氏の『読書家の新技術』(朝日文庫)によれば、五〇〇冊読むたびに、本読みの段位があがる、とのことだ。そして段位があがるたびに、読む速読も速くなっていくという。
武道の世界でもそうだが、達人といわれる人ほど、集中力が高い。長年の習練のたまものだろう。立花隆さんも、速読するには、とにかく集中して読むことであるという(『「知」のソフトウェア』講談社現代新書)。集中力をつけるために、難解な本を読む訓練をしておくといいという。
大長編の代表として『失われた時を求めて』と『大菩薩峠』をあげたが、これは、こたつを読んでおけば、まず、どんな長編でもこわくなくなるだけで敬遠してしまい、せっかくの娯楽を逃してしまうようななる。
やはり、長編には、長編を読み遂げた人間にしかわからない至上の喜びがあるのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
古典に触れたくなったら読む本。
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"筆者は、マイベスト本100冊を選考して、死ぬまでに味わうことを考えている。私も、感化された。本棚の整理からはじめて、マイベスト棚を作って、読書計画を立ててみる。
読書法から、挑んでみたい長編文学、哲学、思想の本などなど。最後に著者の暫定ベスト100冊が記されている。" -
決して古典的名作の羅列ではないのが良い
なぜ良いのかを示しながら、一気に解説する。すばらしいリズムだ。一気読みだった。筆者の著作を他に探してみようかな。
気になったのは「ソフィーの選択」「ドグラ・マグラ」「クラウディア最後の手紙」かな。機会あれば読んでみよう。 -
端的に言うと古典のブックガイド。
知の殿堂岩波文庫から始まり、「失われた時を求めて」を含む大長編、アレクサンドリア図書館と桃華坊文庫、ベスト100の複数提示等、書籍の紹介は大変ためになる。
また、「速読法」か「精読法」のどちらかに偏って、こちらが優れているとの主張を繰り広げる書籍が多い中で、「読む速度は読書量に比例する」と述べた上で速読と精読の両者を肯定し、各々の読書技法を複数解説している点は、他の書籍と異なり大変共感が持てる。
速読系
目次読書法、段落読書法、キーワード読書法、斜め読み法、拾い読み、律読、系列読み法
精読系
巣読法、音読法、マーキング読書法、図解読書法、耽読法(たんどくほう)、暗唱法、書写法、輪読法、聴覚法
どちらも併用して、自分がその本に対してどのような読み方をしたいかによって読書法を自由に選ぶことが、適切な本の読み方であると考える。 -
著者はフリーライター。40歳を過ぎて、健康診断で体にガタがきていることがわかってから、蔵書を整理し始めたというエピソードがおもしろい。そして、最後に残す本として「マイベスト100」を選んでいる。
岩波文庫や筑摩書房の「世界古典文学全集」を取り上げたり、古代の図書館について思いを巡らせていることから、古典に主な関心があるようだ。
岩波文庫のベスト10</a>や、「よむ」1992年5月号で432名のアンケートを集計した特集「20世紀日本の読書遍歴」も取り上げられている。
・500冊読むたびに本読みの段位が上がり、読む速度も速くなっていく(呉智英「読書家の新技術」)
<読んだ本>
「知」のソフトウェア(立花 隆)
<関心をもった本>
読書家の新技術(呉 智英)
知の編集術(松岡 正剛) -
07062
03/13 -
09/8/2概要把握。本当に文学系の読書家のため、興味が自分とずれている点もあるが、名著の選択には役に立つと思う。長編古典文学を早いうちに読みたいと感じた。
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ブックガイドを何冊か読んだが、コレが一番おもしろいかな。今までブックガイド読んでおもしろいとも思わなかったんだが。やっぱり感想とか推薦文は3行くらいがちょうどいい。
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これで薦められている本は、哲学書とか多くって、著者の読書傾向に偏りがある。それに岩波文庫好きらしく、いかに岩波文庫を攻略するか、それから読書の仕方なんかにかなりのページが割かれてる。