ヤバい統計学

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484111025

感想・レビュー・書評

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  • 統計が実社会に使用されている実例の解説。ファストパスや渋滞学、クレジットスコアなどの例は新しいのでそこは面白いが、ベイズ分析に踏み込まなかったり、解析例がシンプル過ぎたりと、良書というには少し足りない。

  • 文系の自分にも分かる内容で構成をされていて、読み終えることができた。原発問題が収束せず、放射能に関心が非常に高かった中で、その近しい内容が書かれていたので、食い入るように見てしまった。
    放射能に関して知識が無かったので、記載内容とは別にして、真実を知る為には、多くの情報に触れなければならないと感じさせる内容だった。

  • ヤバイ経済学の統計学バージョンだと期待するとがっかりする。全くヤバくない。扱っているテーマも当たり前だがアメリカでの話で興味が持てなかった。読みやすいが驚きや感動がなかった。

  • ファストパスと交通渋滞ー平均は信用できない
    ホウレン草のO157とクレジットカード(クレジットスコア)ー因果関係ではなく相関関係を見る
    大学入試とハリケーン保険ー層別に区分して比較する
    ドーピング検査とテロ対策ー間違った陽性反応と間違った陰性反応、データマイニングが無意味な世界
    飛行機事故と宝くじー不可能が起きるとき

  • 統計学のウソを暴く書籍が多い中、統計学を含んだ数字が世界を覆っていることを再確認させてくれた。平均よりバラつきが大切ということ。2つの差を見る上では、同質なものに層別しなければいけないこと。待ち時間には実際の時間の他に、心理的な要素も考慮すべきこと。誤ったクロ判定と誤ったシロ判定がトレードオフな中、どちらを少なくするように統制するかは意思が必要なこと。極めて発生確率が低いことにも捉え方に違いがあることを学ぶ。一般的な統計学の書籍よりも、身近な事例をもとに分かり易く記載されている良書。ただし、初心者には無理だろうなあ。

  • 統計学の本というと、「だまされないようにしましょうね」がほとんどだが、この本は逆に「こんなに役に立つんですよ」な面をピックアップしてくれている。
    交通渋滞や、アトラクションをどれほど待たずに早く回るかは、統計で分析することである程度の答えは見つかるんだなと。

    唯一統計で悪い面として、ドーピングの誤判定が出ているが、クロと判定されてしまうと、それを覆すのはほぼ無理。それが統計上の誤判定であったとしても。

  • アメリカの統計学者で、自身のブログでマスメディアに登場するデータやグラフィックの批判的検証をしているカイザー・ファングさんの本。訳は矢羽野薫さん。

    最近流行の行動経済学が、人の心理面が「合理的」で無い意思決定や活動をする事の実証をするのに対して、人の心理面まで考えた「合理的」判断の為の統計的思考をすすめる事がテーマと感じた。

    統計的思考の5つのポイント
    ・常にバラツキ(偏差 )を見る
    ・真実よりも実用性(モデルの真実味よりも実用性)
    ・似たもの同士こそ調べる
    ・2種類の間違いの相互作用に注意
    ・稀過ぎる事態を信じない
    という内容を各章ごとに実証的な内容で説明している。

    数字の話が多いが、グラフやイラストが皆無なのも印象的。
    基本的に理論の話がベース。

    □共感点
    出したい結論という意味でないデータの見方として勉強になる。特にバラツキと、同じカテゴリでの差異を大事にする点、正しさでなく有意性を大事にする点は参考になる。
    また、行動経済学的な考えのアンチテーゼというよりかは、同じ発想点の異なる着地という感じなので、そういったものとは補完関係にあると思った。

    ■違和感
    ブラックスワンというかタレブの主張は、ベルカーブが単純化された前提条件という事を指摘しており、それに基づく理論の危険性を指摘(というか現実はそんな前提条件は無い)というのはその通りだとおもうけど、だとしたら稀過ぎる事態を信じないというのは矛盾じゃ無いだろうか?
    ばらつきの差が大きいものはベルカーブにはのせていけないというのはその通りだと思いますが…
    読込不足かもしれない。

  • 統計学が実際に使われた例など。ファーストフードでカウンターをやってた身としては交通渋滞のエピソードが面白かった。車との距離を作るために高速に入る所で少し待たせることによって渋滞は解消され、実際には時間は短くなったのに、ユーザーとしては以前より時間が長くかかっていると感じてしまう。そして、以前のシステムに戻したという話だった。複雑な気持ちになった。

  • 近所の本屋でたまたま手にとった本。(5時間で読了)
    ディズニーランド、交通渋滞、クレジットカードなど10のエピソードから「統計的思考」を紹介してくれる。
    内容自体はまずまず面白いと思うのだが、目新しさのようなものは特になかったため、統計が活かされている具体例で身近なを見たい人にはオススメだが、統計学を学ぼうという人にはあんまりかも。
    あと、クレジットスコアの話はやはり面白い。それ自体の良し悪しは色々な意見があるとしても、仕組みとしては大変興味深く、もう少し掘り下げていきたい分野。
    余談だが、個人的には英語の本を日本語訳したものはやっぱり苦手だ・・。原書はもっと面白いんだろうと勝手に推測。

  • 統計学にまつわる、さまざまなエピソード。統計でわかること、わからないことがいろいろとわかって、面白かった。

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