- Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
- / ISBN・EAN: 9784484921242
感想・レビュー・書評
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伝説の登山家だけあって、山行の数も桁違い。ただしひとつひとつのエピソードが短いなので、感情移入度は低め。
傑出した野心家であるがゆえに、さまざまな批判にさらされたり、人間関係がうまくいかないことが続く中で、人間不信になり孤独を深めていく。その様子には、少し心が痛む。やはり他人のやったことのないことをやるためには、犠牲を払うことが必要なのだろう。
晩年の南極単独横断や、有機農業で事業を起こすくだりでは、それまでの山行で死線を何度もさまよったすえの“悟り”のようなものが見える。「生命の極限」に直面した者だけがいたる極地が、そこにあるのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2014/11/28購入
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「ヒマラヤ 運命の山」という映画を見た。
おどろいたのは、映像のリアルさ。
おそらく現地の山のところで撮影したんでしょうけど、
なだれが起きる様子もリアルだし、寒くてこごえそうな吹雪のシーンもリアル。
8千メートル級の、山登りが、生半可なものではないことがうかがえる。
こういう山に登っていく人の心境ってどんなものなのだろうか。
ビバーグといっても、十分なスペースがあるわけでもなく。
植村直己なんかは、腰掛けて、体を断崖にゆわえて、足を中に浮かせて
一晩を過ごしたというし。
こういう山に挑戦する人たちのメンタリティはー
はかりしれないが、どことなく憧れのようなものを感じてしまう。
映画を見終わって。
ロビーで本が売られていたので、いくつか購入。
山の恐ろしさという感情はおそらく、彼も、こちらにいるわれわれもおなじもの。
だが違うのは、彼は山に登るという行為に何か別のものを見出している点。
夢なのだろうか。希望か。
チャレンジ精神か。
きっとそれは、恐れとはちがう、偉大なる自然への畏れと敬いだろうか。 -
やっぱ、メスナーは凄い!!
クライミングも超高所登山も天下一品☆
ローツェ南壁へ行きたくなった(笑) -
20090112