広告マンバイブル

  • 阪急コミュニケーションズ
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484941172

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • <希望を持って旅を続けることは、目的地に到着するよりもずっと良いことだ>(ロバート・ルイス・スチーブンスン『ロバ旅行記』)(p.9)

     まず、いまあなたは、エッセイを書いているのではなく、血も肉もある人間に問いかけているということ。人間とは何かというはっきりとした観念をもつこと。人間の心的、物的欲望が何であるかということ。広告することによって、相手の反応を注視しながら、人々を徐々に誘導してゆくこと。どんな質問を相手がしたがっているのか、どんな疑いをいだいているか。そして、これらの問題をどう解決しようとしているか。(p.49)

    広告の5つの機能(p.77)
    1 身近なものにさせること
    2 思い出させること。
    3 ニュースを広めること。
    4 停滞した状況を打破すること。
    5 製品のなかにない価値をつけ加えること。

     記憶喪失から回復した息子のことを記述している。<一般にこういう患者が最初にする質問は、私はいまどこにいるのか、ということだった。病院の看護婦の話では、これは手術患者の場合もだいたい同じことだ。特に事故にあった患者はそうだという>
     私はいったいどうなっていたのか、ではなくて、ここはどこなのか、である。環境への適応、第一に必要なことはこれである。(p.81)
     広告の最も古くからの、また、最も基本的なはたらきも、この要求にこたえられることであった。それは、たとえば、製品の名前などをあなたになじみ深いものにさせるのに役立つ。(pp.81-82)

    <科学>に対して幼稚であることだけはやめた方がよい。科学の限界についての知識をもつことだ。人間行動におけると同じように物理学においても、限界があることを知るべきである。観察のあり方が、観察されるものの性格を変えうることだってある。統計技術と、あまりにイージーな科学主義への傾斜や山師的言動の落とし穴にはまらぬように注意しよう。(p.150)

全2件中 1 - 2件を表示

ジェームス・ウェブヤングの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×