不器用さのある発達障害の子どもたち 運動スキルの支援のためのガイドブック:自閉症スペクトラム障害・注意欠陥多動性障害・発達性協調運動障害を中心に

制作 : 七木田 敦  増田 貴人  澤江 幸則 
  • 東京書籍
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487807055

作品紹介・あらすじ

不器用とは、はさみの使い方が上手でないときなどに使われますが、発達障害の子どもでは、運動のほか日常生活の多岐にわたって運動協応性の困難を伴うことが多くあります。
不器用な子どもでは、視知覚認知にも問題があります。
特別支援教育では、ビジョントレーニングが注目されていますが、本書は発達障害の子どもの不器用さを解決するために具体的で視覚的な方法を提示しています。
また不器用さは、低い自尊感情、過度に低い目標設定や責任回避傾向の自己概念、行動問題、周囲からの孤立やいじめ、低い社会的コンピテンスなども二次的に引き起こしていると報告されており、広範囲な人格形成に影響すると考えられるようになってきています。
わが国の図書ではほとんど言及されてこなかった「自尊感情と運動の実行」についても、本書は具体的な解決方法を提示しています。
先行研究の多くが、5歳から10歳までの間に「適切な指導」を受ければ、不器用さを減らせるとしており、本書で示したような幼児期~学齢期での適切な対応は望まれるところでした。
本書が、このような実践場面での問いの解決のための一助になることを願ってやみません。
(監訳者「まえがき」より、抜粋・改変)

感想・レビュー・書評

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  • (2019年9月)
    図書館で借りて読んだのだが、手元に置いて何度も参照する方が良いだろうと判断して購入。

    苦手なことに対する代替方法とトレーニングの割合、みたいなことに悩んでいた。本人のみんながいいという希望もあるし、この本でいい落としどころを探していけたらと思う。
    Amazonのウィッシュリストに3,4年前くらいから入れていたのに手に取ったのは最近だった。もっと早めに手に取ってみておけばよかったな、特に書字についての大変さは過小評価していたので、本人が大変になるまえにもっといろいろやっておけばよかったな、と少し後悔している。


    ・機能的視覚スキルの問題(p91)、書見台の使用や各種ビジョントレーニングの紹介
    ・口腔運動スキル(p93)アルファベットビスケットを食べて、何のアルファベットが当てる、などはよさそう。楽しそう。

    (2020年6月)
    板書についての困難さが出てきたのでこの本を紐解いたり。書きの困難さの完全な代用にはならないけど、タイピング技術(この本の発刊当時と違って、いまはタブレットがあるから、ローマ字タイピングができなくてもなんとかなりはするが)を早めに身に着けた方がいい、という箇所に背中を押された思いがしたり。
    視知覚についての不器用さは見落とされがちな気がする。

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