- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487807987
作品紹介・あらすじ
自閉症(高機能自閉症やアスペルガー症候群を含む)の「こだわり行動」は正そうとするとパニックに陥るなど、修正するのが難しいとされてきている。<br>本書では、自閉症の子どもと家族支援のエキスパートとして日本の第一人者である著者が、人間関係を築きながら「こだわり行動」ばかりでなく本人と家族の生活が好転する、そのノウハウを惜しみなく公開します。<br>一人ひとりの子どもにふさわしい導き方とはどのようなものか、数多くの実践事例を示す、納得の一冊。
感想・レビュー・書評
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こだわり行動には意味がある。
「障がい」にはそれぞれ様々な名称がつくが、それはその子自身を表わしているわけではない。
その子の個性をしっかり受け止め、二次障害を防止するためにもその子と向き合う必要があるのだと感じた。
そしてそれは決して「障がい」の有無に限らず、すべての子ども達に対する共通の考え方になるのだと学んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
関係のズレに向き合う。
具体的な対応方法が多彩でユニークで参考になる。
著者の30年以上にわたる実績ならでは。
レーダーチャートで分類わけでデータ対応するのがすばらしい。
こだわっているけど実は飽きてるがやめられないという状態は知っておきたい。
色々な興味の引き方やルールに事前情報が大事で、コミュケーション次第だなと感じる。 -
こだわりに対して,ABAとは異なるアプローチ。
こだわりを守りつつも,少しずつ変化に慣れさせていったり,こだわりを適応行動に変化させていくことが重要なのだろう。
こだわりは周囲がうんざりしてしまうようなことも結構あるけれど,無碍に扱わず,無視せず,かといって付き合いすぎずに丁寧に向き合うことも大切だと思う。
子どものこだわりを活用し,かつ,子どもの興味を引きそうな課題を使いながら,徐々に変化に慣れさせていったりする方法は,かなりの職人的な技が必要だろうから,著者のようなことは簡単には真似できない。だけども,現場でやっていく以上は,経験で工夫と瞬発力を身につける努力を続けていくことが必要だなぁなんて思った。 -
自閉症スペクトラムの人たちに見られる「こだわり行動」への対処法について、著者の30年にわたる経験とノウハウを総合的にまとめた決定版の本。OPAC → http://t.co/3dpkcyKmxX
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感動的でした。
自閉症スペクトラムの人の不可解な「こだわり」。
周囲の人間関係の中で、強化されたり、種類が増えたりする「こだわり」に真っ向から向き合い、ほぐしていく。「やりとり」を真剣に丁寧に積み上げていくのが大切なのですね。
本題からは外れますが、どうして親や先生など、身近で理解や愛情を持って接する人との間で「こだわり」がこじれてしまうのでしょう。
繰り返される数々の「こだわり」に疲れ果ててしまう人も多いのでは?
「普通でない」ことに対峙するには、並々ならぬ体力が必要だと感じました。 -
専門家すごいなあ。
けっこう手強い子どもちゃんにどう介入してどう変わっていくのかと、
すごいねえ。ただただ感心。
タイミングとか読みとか、そういう技をつみかさねてきたんだろうな。
自閉症って、こだわりってなんだろう、人との関わりってなんだろうね。
なんて思いながら読んだり。
でっかいビーズとオモロー電卓と超でかい鉛筆はほしいな。
そういうものを見つけてこれる遊びゴコロも大事よね。