- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488010843
作品紹介・あらすじ
ロンドン塔から大鴉が消え、ロンドンは瓦礫の町と化した。人々は言葉も記憶も失い、新たな支配者〈オーダー〉は鐘の音で人々を支配している。そんななか、物に触れて持ち主の記憶を読み取りる能力を持つ孤児の少年サイモンは、親友のリューシャンと、鐘の支配から人々解放しようと、〈オーダー〉の本拠地オクスフォードを目指す。世界幻想文学賞賞を受賞、ブッカー賞候補にも挙がった幻想文学の名作登場!
感想・レビュー・書評
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読み進めるうちに面白くなりそうな気配がしたけど、なりませんでした。
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何がなんだかさっぱり。翻訳ものだからというわけではく、あまりに世界観が想像を越えていてついていけなかった。途中からはなんとなく種明かしじゃないけど、そういうことかと見えてはくるが、それじゃこの先どうなるの!? 気になる、早く早く…!という気持ちが残念ながら沸き上がってこなかった。久しぶりに数ページ読むと眠気が襲ってくる読書タイム。ツラ…。ちなみにBL描写が唐突にあり。
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ハンドサインで感情を伝える、ってのが罷り通っている世界…なるほど…
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junaidaさんの装画が目を惹く。装丁は岡本歌織さん。私好みの装丁を手掛けられる方である。装丁による期待値がかなり高かったので、話はあまり好みではなく。ファンタジーです。装丁が素敵なのでこちらの評価。
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Anna Smaill - Home
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junaida.com » 『鐘は歌う』アンナ・スメイル
https://www.junaida.com/archives/2407
鐘は歌う - アンナ・スメイル/山田順子 訳|東京創元社
http://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488010843 -
文字が失われ、音楽で物事を表し、伝え、記憶する世界。人々は鐘の音で支配されていて、その記憶も長くは持たないようだ。
そんな世界で生きる主人公の視点で物語が進むので、情報が断片的で読んでいるこちらも手探り状態。
前半はとにかく、どういうことだろう、何か忘れていることがあるのかも、とはっきりしないまま読み進めるしかない。
すぐさま答えを差し出すことなく、最初から説明しすぎないのが私は結構好きだ。その世界のことからして謎なので、話がどこに向かうのか予想できない感じが。
それに、音での記録を文字で読むのはなかなかに想像が膨らむ話で、これはきっと人によって違ったイメージを頭の中に描くのだろうなと思うと、自由で楽しかった。
文字による記録はないけれど、主人公はある方法で過去の出来事を知っていく。知ってしまったら何もせずにはいられない。
結末のその先を見てみたかったな。 -
世界観が独特。3/1くらい読んでやっと、この世界線がわかってくる感じ。
紙の本で読んだので、いやでも残りページ数と展開を照らし合わせてしまいます。ラストは畳み掛けるようなスピード感で。
これ、音楽家の人とか絶対音感の人が読んだらめちゃくちゃ面白いんじゃなかろうか、というぐらい専門用語(?)が出てきます。
音の表情とか、和音の表情を細かく書いてくれていますが、音楽には疎いもんで、どんな音なのかさっぱりわからないのが残念でなりません。
リューシャンみたいだったら、この物語も耳で読める(?)かも??? -
図書館で。
面白くないわけでは無いのだけれども…という感じ。
導入部分が長い。記憶が奪われる人が記憶というものを知らずに語っている世界なので、読んでいて「?」と思う事が多いし、世界観に入っていくまでに時間がかかる。特に石だかレディを探す辺りで「なんでコイツは故郷を離れて母の意思でやってきた町でこんなことしてんだろ?」と理解に苦しむというか。
その割に話が動き出すとなんでこんな急展開なの?という感じで話が動くし。いきなりBL展開になるし。
という訳でちょっと付いていけない部分が多かったですが、面白かったです。妹ちゃんが一番かっこよかった気がする。