フレドリック・ブラウンSF短編全集1 星ねずみ

  • 東京創元社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488010928

作品紹介・あらすじ

奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第一弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、SF全短編を年代順に収めた全4巻の決定版全集。第1巻には「星ねずみ」「天使ミミズ」など初期の傑作12編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルのとおり、フレドリック・ブラウンのSF短編すべてを執筆年代順にまとめるシリーズ。その第一巻。植字機の操作員だったらしく、その経験に基づいたと思われる、収録の「天使ミミズ」は面白かった。物語に引き込まれるし、原因も面白く、そしてラストも素晴らしい。楽しめた。

  • 「新入り」 人間はそんざいするの。
    精霊がいちばん高次元じゃ。

  • 「奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第一弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、SF全短編を年代順に収めた全4巻の決定版全集。第1巻には「星ねずみ」「天使ミミズ」など初期の傑作12編を収録。」

  • ショートストーリーの名手・フレドリック・ブラウンのSF短編を年代順にまとめた全集の第一巻。巧みな謎かけのプロットで引っ張り、なるほど!と、最後のオチで全部もっていく作品が多い中、<星ねずみ>は登場人物たちが可愛くて終始楽しかった。<天使ミミズ>は読後感が爽快で好き。<白昼の悪夢><イヤリングの神>はフィリップ・K・ディック的な魅力。間違いなく面白いし誰にでもオススメだが、342ページで3500円+税という価格は敷居が高いかも……。

  • 目次
    ・最後の決戦(ハルマゲドン)
    ・いまだ終末(おわり)にあらず
    ・エタオイン・シュルデュル
    ・星ねずみ
    ・最後の恐竜
    ・新入り
    ・天使ミミズ
    ・帽子の手品
    ・ギーゼンスタック一家
    ・白昼の悪夢
    ・パラドックスと恐竜
    ・イヤリングの神

    高校生のころにそろえたフレドリック・ブラウンの本の数々。
    結婚するまでは、毎年毎年必ず再読したものだ。
    一度と言わず二度も三度も。

    何度も読んでいるから、ストーリーはもちろん分かっている。
    「そうそう、ここの展開がいいんだよね」とか「このオチ最高」なんて思いながら読んでいる。
    多分小さな子どもが何度も同じ絵本を読んで満足するのと同じ。

    で、今回もまた立派な装丁で、読みやすいサイズの文字のこの本を存分に楽しめたのですが…タイトルが一部変わっている。
    「悪魔と坊や」が「最後の決戦」へ、「身代わり」が「いまだ終末にあらず」へ「諸行無常の物語」が「エタオイン・シュルデュル」へ等々。
    「人形」が「ギーゼンスタック一家」になったのは良いと思う。
    断然インパクトが違うから。
    でも「かくて神々は笑いき」はこのままがよかったな。
    「イヤリングの神」では軽すぎるし、ミスリードを狙いすぐだと思う。
    原題どおりの「かくて神々は笑いき」をなぜ変えたのか?
    そして、「ミミズ天使」は絶対「ミミズ天使」であって、「天使ミミズ」ではダメなんだ。絶対。

    読み終わったあと、本棚から『フレドリック・ブラウンは二度死ぬ』(坂田靖子・波津彬子・橋本多佳子)を引っ張り出して読んだ。
    「帽子の手品」の恐怖はこちらの方が上だし、「ミミズ天使」の原作にないオチも絶品。
    なのにAmazonにもデータがないという…。
    これは永久保存版だな。

  • 天使ミミズ、白昼の悪夢などサスペンスフルでよかった。

  • SF短(中)編の名手フレドリック・ブラウンの短編全集、第1巻(全4巻刊行予定)。

    フレドリック・ブラウンの珠玉のSF短編小説を年代順に網羅できる素晴らしい全集。ミステリー、サスペンス、ロマン(...etc)と、様々なジャンルの物語が詰まっており、まさに「アイデアと語りの奔流」(本書帯のキャッチコピーより)。「何か気軽に読めるSF」と聞かれたら、安心しておすすめできるのがフレドリック・ブラウン。あと、星新一。短い読書時間で、質の高い物語に気軽に触れられる。なんとも贅沢。

  • ■書名

    書名:フレドリック・ブラウンSF短編全集1 星ねずみ
    著者:フレドリック・ブラウン (著), 安原 和見 (翻訳)

    ■概要

    アイデアと語りの奔流めくるめく短編の魔術師
    『未来世界から来た男』で創元SF文庫の第1弾を飾った名手の
    全SF短編を年代順に集成する決定版全集
    第1巻には「星ねずみ」「天使ミミズ」ほか10編と序文を収録
    収録作解題=牧眞司解説=鏡明

    奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。
    1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第一弾
    を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、
    SF全短編を年代順に収めた全4巻の決定版全集。第1巻には「星ねずみ」
    「天使ミミズ」など初期の傑作12編を収録。
    (amazon.co.jpより引用)

    ■感想

    SF短編集のお手本みたい。
    何この読みやすさと面白さ。
    短編、中編あるが、どれもオチがしっかりしていて秀逸。
    すごい。
    オチの種類も多彩だし、この人多才すぎ。

    星ネズミの哀愁ある感じ、天使ミミズの分けは分からないけど強引な感じ、
    ハルマゲドンの1つの出来事がもう一つの出来事の命運を分けている様、
    白昼の悪夢、イヤリングの神のようにオチはなんとなく読めるけど、
    読者をオチまで引っ張る展開、新入り、エタオインシュルドルのように
    オチが読みにくいものなど、どれも面白かった。
    (新入りのオチがよくわからなかったが、これは、12月のあの人なのかな?)

    とりあえず、短編集は全4冊あるので、今後も楽しみ。
    3巻までは購入済みだし、4巻も絶対買う。
    ニッチ商品とはいえ、この値段は、なかなか大人仕様です。
    本の値段についてだけは、あまり気にしない自分でも少し高いと感じました。
    ファン向けだからしょうがない。
    値段はともかく楽しい時間だった。

  • フレドリック・ブラウンSF短編全集の第1巻
    「最後の決戦(ハルマゲドン)」Armageddon
    「いまだ終末(おわり)にあらず」Not Yet the End
    「エタオイン・シュルドゥル」Etaoin Shrdlu
    「星ねずみ」Star Mouse
    「最後の恐竜」Runaround
    「新入り」The New One
    「天使ミミズ」The Angelic Angleworm
    「帽子の手品」The Hat Trick
    「ギーゼンスタック一家」The Geezenstacks
    「白昼の悪夢」Daymare
    「パラドックスと恐竜」Paradox Lost
    「イヤリングの神」And the Gods Laughed

    フレドリック・ブラウンは生涯ベストに入る『発狂した宇宙』の著者でSF短編の名手
    既読のものが多いが懐かしく読んだ
    いかにも50年代風のテイスティングがグッとくる
    残りの巻も楽しみ

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著者プロフィール

フレドリック・ウィリアム・ブラウンは、アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ生まれの小説家、SF作家、推理作家。ユーモアあふれるショートショート作品で知られている。

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