一八八八切り裂きジャック (クイーンの13)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488012199

感想・レビュー・書評

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  • 期限迫って急いで読んだ。勿体無い。
    服部さん初めて。全部読みたい。
    その流れでこれも読み直したい。

  •  1888年、霧の街ロンドン。殺人鬼、切り裂きジャックを追う日本人留学生の物語。最後の50ページを過ぎても結末が予想できず、夢中で読んだ。
     社交的で見目麗しく、明晰な頭脳を持つ同居人・鷹原に対して、しばしば引け目を感じていた柏木の内面の成長も面白く読めた。

  • じわじわと、いつの間にか卑猥でいかがわしげなロンドンに、しっかり引きこまれてしまった。
    ほとんど実在の人間を取り扱っているだけあって、とにかく人間の書き込みが緻密です。
    あくまで歴史に添うような客観的な人間観は、まるで再現劇を見ているような印象。

  • 初、 服部 まゆみ作品。  『 切り裂きジャック 』 という言葉に反応してしまう私・・・。 

  • 滅多にないことだが、図書館の期限を過ぎてしまった。2段だし、読破大変。平成に出版された本は、2段なんてあまりないのよー。

    19世紀末のロンドン。切り裂きジャックとエレファントマン。
    エレファントマンかぁ。デヴィットリンチの白黒映画は見た。さっぱりわからなかったけど、また見てみたい。 切り裂きジャックは有名だもんね。

    留学生の柏木と鷹原。100名以上ほぼ実在の人物で、7人ほど架空だそう。史実に忠実に物語を作ったって感じなのかな?
    登場人物多いから、わからなくなるのだけれどね。

    エレファントマンと切り裂きジャックをつなげたところが新鮮。服部まゆみを愛好して、連読してるからね。やはり、あなたが犯人ですか、みたいな展開。エピローグは関東大震災。柏木も鷹原も元気。
    ★4つなのは、19世紀末雰囲気が良いから。貧富の差があふれた魔都的な。&文字数多いけど、飽きることなく読み進められたから。

  • はー、長かった!やっと読み終わった。

    謎解きそのものよりも、文章中から、あの世紀末のロンドンの雰囲気に浸れるのがよかった。
    当時の日本の著名人の名前(森鴎外や北里柴三郎の留学時代とか)が、エッセンス程度ではあれちょこちょこ出てくるのも楽しい。

    これはミステリでありながらも、主人公の柏木薫の成長譚でもある。
    しかし、側にいる鷹原という友人(伯爵でありながら、スコットランド・ヤードに所属)が、ケタ違いの美青年で。
    彼がものすごく柏木を気にかけるわ特別扱いするわで、なんか少し耽美…というか、ぶっちゃけBL(というよりニュアンス的にJUNEか)っぽい。
    登場人物に同性愛者も出てくるので余計かな。

  • 4未満かな?4でもいいが私が読みこなせてないので。留学生の日本人2人が世紀末ロンドンを震撼させる切り裂きジャックに挑む!留学モノは好きなので時代にどっぷり浸かれて面白かった。未見ですがラ・スペコラの人形見てみたいですねえ。時々思うが服部さんの登場人物はムダに美男。いえ、好きですけれども。

  • これはめちゃくちゃおもしろい

  • 読み応え充分。大好きな一冊。

  • ただのミステリーとは呼べず読み応えがある。日本人が主人公なだけで身近な話になるのが面白い。鷹原=榎木津、柏木=関口に最初見えた。笑。

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著者プロフィール

1948年生まれ。版画家。日仏現代美術展でビブリオティック・デ・ザール賞受賞。『時のアラベスク』で横溝正史賞を受賞しデビュー。著書に『この闇と光』、『一八八八 切り裂きジャック』(角川文庫)など。

「2019年 『最後の楽園 服部まゆみ全短編集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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